実験的観察法
研究法に関する出題、H16に続いてありました。
次の記述文について、ご意見をお願いします。
実験的観察法は、観察の視点や解釈が客観的に行われ、因果関係について信頼できる推測が可能であり、変数を操作することは容易である。
→×
まず、実験的観察法とは、実験群と統制群をもうけて、独立変数以外の変数を統制しできるだけ他の条件を同じにして独立変数の効果を測定するものですね。
記述が全体的に×だろうというのは判断できますが、細かくみた場合はどうなのでしょう。
以下ぐうたら三昧さんのコメントを受けて書き直しました。
実験的観察法は
①観察の視点や解釈が客観的に行われ→○
②因果関係について信頼できる推測が可能であり→○
③変数を操作することは容易である→×
ぐうたら三昧さん、ありがとうございます。<(_ _)>
| 固定リンク
「H17問題」カテゴリの記事
- 特別支援教育(2012.08.12)
- H17問題(ロールシャッハ)(2012.08.10)
- H17問題(質問の回答)(2012.08.09)
- 結果が届き始めましたか(2006.10.27)
- Frank, L. K.(2006.09.18)
コメント
ぐうたら三昧さん、コメントありがとうございます。
す、すごいです(@_@)。長所①②は問題文通りです。「変数の操作が容易である」の部分が×なんですね。ありがとうございます。
投稿: ひろみ | 2006.08.07 17:14
実験法(実験的観察法)
【長所】
①観察者の視点や解釈が客観的に行われる。
②因果関係について信頼できる推測が可能である。
③研究自体を統制して、特定の問題を研究するために計画された事態を作り出すことができる。
【短所】
①環境操作が被験者にとっては非日常的なこと、人工物となりがちである。
②簡単には実験的操作のできない変数が多くある。
③技術的には可能であるが倫理的な配慮から操作できない変数が多く存在する。
④一度に多くの要因を考慮して大量のデータを集めることはできない。
⑤被験者が自分自身、研究対象になっているとわかっている。
<引用文献>
後藤宗理 2000 研究計画の考え方 後藤宗理 大野木裕明 中澤潤 (編) 心理学マニュアル 要因計画法 北大路出版 Pp. 1-6.
問題文と何となく「かぶって」いるので、【短所】②③辺りから、多分、×になるのではないかなと(^_^;)。ただし、抜書きしただけなので、その詳細は、よく分かりません(*_*)。
投稿: ぐうたら三昧 | 2006.08.07 16:44