行動療法(17-79)
やれやれ、なんとか8割方終わりましたよ。昨日が一番しんどくて七転八倒って感じでしたが。
一段落したので、いっぱいちらかしぱなしの本を片づけます。その前に、昨年度問題の解説を書いておきましょう。
問題79です。
A.不安神経症には,まずセルフコントロール法が用いられる。→×
B.統合失調症の社会復帰には,SSTが行われる→○
C.チックには条件制止法が用いられる。→○
D.反応妨害法はパニック障害に有効である。→×
心理臨床大事典の338pに載っています。
A.不安神経症というのはすこし漠然としています。恐怖性障害や全般性不安障害に有効なのは系統的脱感作法です。セルフコントロール法は肥満の行動療法への適応例がのっています。食事のバランスなどの内容や運動量などを記録し、それをもとに食行動や身体活動を修正する方法です。
C.条件制止法は、チックや吃音の治療に用いられます。消去したい反応を意図的に繰り返し練習し、休憩をはさむことで制止学習を成立させるというものです。
D.反応妨害法は強迫性障害に有効です。刺激を提示しながら回避反応や逃避反応を起こさせないようにする方法です。(たとえば手洗いの強迫行動に対して手を洗わせない)
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コメント
田所兵衛さん、ypさん、コメントありがとうございます。
田所さんのご質問難しいですね。遅くなりましたが、新規記事としてアップさせていただきます。
ypさん、いろいろな場面でカウンセリング的アプローチが試みられているのですね。面白い実践がありましたら、ぜひ教えてください。
これからもよろしくお願いします。
投稿: ひろみ | 2006.08.23 00:45
中学校の教員をしています。10年くらい前から野外教育からグループカウンセリングの分野を体験し、現在プロジェクトアドベンチャープログラムを中心に学びを進めています。臨床心理士に興味・関心があり、(仲間で現在資格習得をめざしている方有り)将来は野外教育のなかでカウンセリング的アプローチをしたいと考えています。
投稿: yp | 2006.08.18 10:40
H17年度問題の12で、A「投映的手続き」の本質を主張した人が、Rappaport,Dということですが、根拠となる文献等知っている方がいらっしゃれば、是非教えてください。
投稿: 田所兵衛 | 2006.08.18 06:31