ナラティブセラピー
臨床心理士資格試験問題集 平成18年版 (2006)がアマゾンに入荷されたようですね。よろしければ、当サイトよりご注文ください。
昨年度出題のナラティブセラピーについて、知識がなかったので調べてみました。具体的な実施方法などよくわからない部分もありますが、ポイントはこんなものでしょう。
クライン自身の不幸で問題の浸透したストーリーを、それに代わる異なったストーリーに再構築する作業を通してクライエントの苦痛を緩和する心理療法。新たなストーリーは、個人を新たに方向づけし、個人の経験や能力や気質に合った現実的で新しい行為の道筋を示すものとなる。
セラピストに求められることは
1.変化を起こすことでなく、会話のための空間を拡げること
2.無知の姿勢
3.分析することではなく理解しようとすること、たえず変化しているクライエントの経験の視点から理解しようとすること
2.についての補足
あらかじめ用意された理論体系をもって治療にあたるのとはちょうど対局に位置する。そのためには、当たり前だと思っていることを眺め直すゆとりが必要であり、そこからセラピストとクライエントが共同で、新しいアイディアが創出される。ここでは、セラピストは意味や解釈の円環の一部と捉えられる。
今のところ以上です。
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コメント
nyanyaさん、コメントありがとうございます。
よろしかったら、nyanyaさんがお知りになっている情報で、補足をいただければうれしいです。(紹介いただいた本をなかなか手に入れられないのが現状なのです。ごめんなさい)
これからもよろしくお願いします。
投稿: ひろみ | 2006.08.06 23:10
昨年、心理士試験の勉強で利用したナラティブセラピーの本が有ります。参考までにご紹介します。
「ナラティブ・セラピーの世界」小森康永・野口裕二・野村直樹編著 日本評論社
です。ナラティブセラピーの領域で取り組んでいる専門家だけでなく、他の立場からの視点でもナラティブについて解説しているところが、この本の良いところだと思います。
勿論、他にも良い参考書は有るかと思いますので、是非情報をください。
投稿: nyanay | 2006.08.03 00:00