潜在学習
潜在学習の実験について質問をいただきました。
必勝マニュアル23ページには、潜在学習を証明する実験をしたのはTolman,E.H.とあります。 北大路書房『教育臨床 心理学中辞典』では、実験を行ったのはBlogettと書かれています。 異なる人が同じような実験をしたのでしょうか? それとも、どちらかの記述に誤りがあるのでしょうか?よろしくお願いいたします。
時間がなくなりつつあり、焦っています。(^^;)
今の時期に焦るのはやめましょう~。じたばたしてもしょうがないと、開き直らなくちゃ。
でも、不安になったら、こちらのサイトで、ぐちでもなんでも吐露してくださいね。みんな仲間です。
潜在学習について、私は北大路書房の「発達心理学用語辞典」(山内光哉編集)で調べました。
潜在学習所定の訓練や操作が進行している時には行動として顕在化せず、後のテスト場面(転移事態など)で行動に表れる学習をいう。(略)
道具的条件づけ事態を用いたものは潜在学習実験として知られている。(Tolman, E. C. & Honzik, C. H.)。これは迷路において報酬などの誘因を与えず装置内を探索させられた動物は、報酬を導入した後のテスト場面で、探索を経験しなかった統制群よりも所定の目標に速く到達する。(以下略)
Tolman は E. H. ではなく E. C.ですね。(^_^; Honzik, C. H.とミックスしてしまっているようです。(^_^;
Blogett という人は、いろんな辞典で調べましたが、出てきません。ちょっとわかりません。
潜在学習には古典的条件づけ事態におけるものもあるので、そちらで実験を行った人かもしれませんが、確認できません。
ご存じの方、教えてください。m(__)m
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コメント
高橋さま、コメントありがとうございます。
BlodgettとTolmanの件、納得しました。応援していただき、受験生の方にもまたまた大きな励みになることと思います。
紹介していただいたサイト見ました! 読みました! 心理学テキストがまるまるインターネットで読めるのですね。すごいです。大学院受験の方にも役立ちそうなので、みなさんに紹介させていただきます。練習問題もいろいろあるようなので、少しずつでもやってみようと思います。
ありがとうございます。
投稿: ひろみ | 2006.10.06 22:38
すみません.訂正と追加を致します.
「Toloman」ではなく,「Tolman」ですね.ミスタイプしました.ごめんなさい!
それから,潜在学習を最初に行ったのは確かにBlodgettですが,みなさん仰るとおり,Tolmanで覚えておくので十分だと思います.
というのも,潜在学習という概念を理解するときに大事なのは,迷路学習において,学習されるのはHullの主張するような「反応」ではなく,いわば「(迷路についての)知識」であること,つまり,<学習とは認知地図が形成されること>ということがTolmanによって主張されたところですので.
投稿: 高橋美保 | 2006.10.06 22:14
再び,突然お邪魔します.
Blodgettの潜在学習はTolomanらよりも一年早く,1929年に行われました.以下のサイトで概観できますよ.
http://www.scottsdalecc.edu/ricker/psy101/readings/Section_4/4-1.html
投稿: 高橋美保 | 2006.10.06 22:02
お詫び
先日、潜在学習の質問をしたものです。
スペルが違っていました。
Blodgettです。dが抜けていました。
抜けていたのは、「私」・・・(^^;)
Tolman、E.Cで覚えておきます。
有り難うございます。
投稿: ベルン | 2006.10.06 17:56
こんにちは。誠信書房の心理学辞典で「潜在学習」を引くと,「ブロジェット[Blogett,BC]は」で始まる文章が出てきます。実験内容もTolmanのと同じ感じです。ただ,年号が書かれていないので,いつの実験かはわからないのですが・・・。
有斐閣の心理学辞典では,ひろみさんの解説と同じくTolman, E. C. & Honzik, C. Hでした。
投稿: aqua | 2006.10.04 01:31