人物画テスト
今日は人物画テストについてまとめましょう。テキストはエスプリ4部作の1つ、「心理査定プラクティス」です。
まず、描画テストですが、人物画以外ではおもなものに、バウムテスト、風景構成法があります。この2つは人物画テストの流れとは、最初から異なることをまず理解しましょう。
バウムテストは、スイスにおいて、職業適性検査として樹木画テストが用いられていたのを、Koch, K. が1952年に精神診断補助手段として考案したものです。
風景構成法は、箱庭療法にヒントを得ています。中井久夫が1969年に創案しました。
一方、人物画テストは、始めは知能検査として、Goodenough, F. によって1926年に開発されました。(DAM:Draw-A-Man)
HTPや家族描画法、動的家族描画法はここから発しています。
HTP
1948年、Buck, J. が創始。
3枚の紙に「家」「木」「人」を描かせる。
成人の知能を量的に測定しようとした他、質的に分析し、パーソナリティを理解しようとした。
原法での最初の教示は「できるだけ上手に家の絵を描いてください。どのような家を描いても結構ですが、精一杯描いてください。何度消してもかまいません。時間もとくに制限しません」
DAP(Draw-A-Person)
1949年、Machover, K. は、Goodenough と異なり、人物画によって、知能測定よりパーソナリティの査定を意図した。
家族画法
被験者によって描かれた1枚の家族の絵をもとに、そのパーソナリティを理解しようとする。
1952年、Hulse, W. C. により研究された。
動的家族画法(KFD)
Burns, R. C. と Kaufman, S. H.
教示は「あなたを含めて、家族の人たちがなにかをしているところを描いてください」
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