総合問題
昨日は満月でした。昨年も明るい月に、みなさんの願いも満ちることを祈りました。今年も同じ思いで写真を撮ったのでアップします。
さて、いよいよ試験まで1週間を切りました。
みなさん十分に対策はされていることと思います。今さら私から申し上げるまでもないかもしれませんが、100問のマークに解答するにあたり、特に最後の総合問題10問を意識しておく必要があると思っています。具体的な作戦を確認しておきましょう。
H15までは、最後の問題100は法律か倫理関係の出題でした。ところがH16より、最後に長い事例問題が出題されるようになりました。青本でいうところの総合問題10問です。H17については、問題91~100まで、10問すべて公表されています。
公表問題を見ればおわかりいただけると思いますが、総合問題とは、病理的な事例に関して、心理テストなどを行い、査定や病理の理解、面接場面での対応が問われる問題です。問題91~100までの10問で3事例と思えばよいでしょう。
しかし、事例問題はロールシャッハ・テストの解釈も含め、H16、17ともは7事例出題されています。従って、総合問題以外にも4事例あるわけです。
私の経験ですが、とにかく最後の事例問題をやるのがしんどくてしんどくて、問題文を読んでも頭に入らない!状態だったことを記憶します。そこに至るまで、かなり疲労しているので、最後にとても大きな負荷です。
そういう、ゴール直前に急な登り阪があることを、まずは始めから頭に入れて、ペース配分をしましょう。(マラソンレースみたいですね!)
解答には時間がかかります。最後の10問のために少なくとも30分は必要ではないでしょうか。
そこで私の考える理想は、問題91に入るまでに1時間残す!です。そのためには90問を90分で解答することになります。
1分1問は昔から言われていたことですが、1問ごとに時間を計るのは不可能だし、いちいち計っていては、時間の無駄です。私のオススメは、25問ごとの計時です。ちょうどマークシートが25問ずつ4列になっているので、各列下までぬり終わったら、時間をメモしてください。また、25問ずつ、問題番号と解答欄がずれていないか、チェックにもなります。
1問1分だと25問25分です。もし25問に30分かかると75問で時間残り時間1時間となります。でも最後の25問のために、全体の4分の1以上の時間は残っているので、あせらずがんばってください。
見直しはできたらした方がいいです。私の場合は、簡単な問題ほど、読み間違いなどのイージーなミスがありました。
後半の問題51から始めるとよい、というのもよく聞きました。ただ、最後の10問に時間がかかるようになっているので、問題51~100を解くのに時間を使いすぎないようにしてください。前半のために1.5時間は残さないと、1問あたりの負荷は前半の方が大きいので、あせると思います。
老婆心で長々と失礼しました。ご自分力が十分に発揮できるよう、体力を温存しながら、ある程度のペースを保って!90問+10問のマークを乗り切ってください。
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コメント
関西女さん、コメントありがとうございます。
よく勉強されていますね。感心しました。
私の意見は新規記事としてアップしました。
投稿: ひろみ | 2006.10.12 02:12
試験まであと3日となりました。もう、できることは全てやった(つもり...)という心境です。試験会場ではうるさくて悪評高いらしい?関西女組の一人ですが、静かに試験に挑んできたいと思います。
この時期に駆け込みの質問をしてしまうことは、大変恐縮なのですが、ハッキリせぬのも心苦しいので質問させてください。
「しけしん(臨床心理学編)」の択一過去問解説について質問が3つあります。
1.第16問(P.149~)選択肢4の解説には、「鈴木・ビネー式知能検査の生活年齢に対する精神年齢の比で算出されるIQは、異年齢であってもIQの比較が可能」と記載されいます。ですが、ビネー式のMA/CM×100で示されるIQは、異年齢では直接比較はできないのではないでしょうか?この選択肢の間違い箇所は後半部ではなく、前半の「成人前の年齢層を対象とした...」にあるのではないでしょうか。鈴木・ビネー式は2歳から23歳までの年齢級で構成され、成人も検査対象となっていたはずです。
2.第31問(P.170~)選択肢5の解説では、この選択肢の記述はKohut,H.となっていますが、「自己理論」、「自己概念(self-concept)」、「心理療法の実践」などの記述からRogers,C.R.が適当なのではないでしょうか?たしか、Rogersは自己概念から性格についても論じていたと思いますが、いかがでしょうか。
3.第32問(P.172~)選択肢1の解説では「Freud,S.的な記述」とあります。ですが、「各発達段階に独自の発達課題」や「環境重視」の記述、また危機、非可逆性などの意味内容からErikson,E.H.が適当なのではないかと思うのです。
どれも幸いにも回答に影響するような選択肢ではありませんので、気にするほどでもないのかもしれませんが、もしよろしければ、コメントをお願いします。
投稿: 関西女 | 2006.10.11 13:41