意識
電話でですが、今年受験される方とお話する機会がありました。よく勉強されている方で、私も自身の知識のあいまいさを実感させられました。
話の中で、意識障害の定義が自分でよくわかっていないことがわかりました。まとめてみようと思います。
参考にする本は、北村俊則著「精神・心理症状学ハンドブック」と創元社の「心の臨床家のための精神医学ハンドブック」です。
まず意識ですが、Simsの定義です。
①外界の出来事を分類する以前に、それを認識すること
②対象に意図的に反応すること
③意識する主体としての自我の認識
→自分とまわりのことがわかっている状態
そして無意識は、
①器質障害により昏睡から死にいたる連続変化
②覚度(vigilance)が低下して睡眠状態に移行する連続変化
③覚度が高くとも環境のうちすべてを認識している分けではなく一部のみに注意が向いている。他の部分については無意識でいるという意味での無意識(Freud ですね!)
意識障害は、意識が障害される場合ですが、ここからは北村の本は詳しすぎるので、創元社のハンドブックを参照します。創元社によると、意識障害は量的と質的に分けられます。
量的: 意識清明から昏睡に至るもの
質的: 量的な意識障害に幻覚が加わったり(せん妄)、意識の広がりが狭くなるもの(もうろう状態)
とあります。
また、意識混濁は、意識の清明さが失われた状態です。
つまり、意識混濁とは量的な意識障害を指すと言えます。そして意識障害には、意識混濁だけではなく、他の状態が加わったものも含まれるわけです。
だんだんわかってきました。そしてこちらでまとめた、意識障害の種類につながります。
タイトルは「意識混濁」になっていますが、今のまとめから「意識障害」の方がふさわしいです。
せん妄、もうろう状態、アメンチアは意識障害です。
9月9日の記事に、もうろう状態の定義を書いていないので、こちらに補足しておきます。
★もうろう状態
意識狭窄を前景に出す意識混濁状態。意識混濁の程度は軽く、外部の認識は可能だが、広く適切に把握することができない状態。意識野の急激な偏りと狭窄を示すために意識内容も通常の内容とは変化し、一過性に別の人格を示す。
昏迷状態は、意識障害には含まれないが、緘黙と無動のために外界との意志疎通ができなくなっている状態です。意識の清明さは保たれています。つまり、意識混濁がないわけで、意識混濁がなければ、意識障害に分類されないということなのでしょう。
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