文系か理系か
高校生の方から質問をいただきました。
今,高校1年なのですが,11/27までに文理選択をしなければならないんです。 私も将来みなさんと同じように臨床心理士になりたいと思っているのですが,文系・理系 どちらにいったほうがいいのでしょうか? みなさんはどちらですか?教えていただけるなら土日の間に是非お願いします。
いくつかの回答はこちらにいただいていますが、新規記事にしますので、他のみなさんもコメントをお願いします。
私の意見です。
受験の分類から言うと、心理(学部)は文系です。しかし、統計を扱うなど理系の知識が必要なことは、コメントをいただいている通りです。
ただ理系の場合、数Ⅲと物理の勉強は負担になると思うので、あまり得意でないならば理系を選択すべきではないでしょう。精神物理学というのもありますが、臨床には数Ⅲと物理はあまり必要ないかと思います。(まちがっていたら訂正お願いします)
私の場合は、物理がどうしても苦手だったので、文系を選択しました。でも、理科は生物と化学、数学は数Ⅱまで受験科目だったので、しっかり勉強しましたよ。
文系、理系に関わらず幅広く学び、科学的な思考力だけでなく、社会や文化、文学についての知識も身に付けてください。
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コメント
ハニさん、コメントありがとうございます。
ご質問には、新規記事で意見を募りたいと思います。みなさんのお知恵をお借りして、がんばりましょう!
投稿: ひろみ | 2009.04.28 16:14
はじめまして こんにちは。 ハニと言います。
現在 医療関係の資格を持っていますが、
心の病で長い闘病生活を送っていたため働いた経験がなく、いざ社会に出ることを考えたとき、臨床心理士になりたいと思い、指定大学院を受験しようと思っています。
が、調べてみれば調べてみるほど 予想以上の難易度の高さに どう受験勉強していいのか 困っています。
理系の大学を卒業したため、文系のことはさっぱりわかりません。
受験者にはマズこれ!と言われた「心理学 東京大学出版会」という本を購入してみたのですが、
最初の1ページを理解することさえできないほど心理学に対して無知でした。
こんな私はまず、何から始めればいいでしょうか?
漠然とした質問で申し訳ありません。
どうしても臨床心理士になりたいです。
投稿: ハニ | 2009.04.27 21:55
すみません訂正させてさい。指定校の卒業は3月でした。
大変お騒がせしました.
投稿: juck | 2008.05.18 15:51
度々、お尋ねして申し訳ありませんjuckです。
新しい質問をしたいのですがここでよかったでしょうか。
お尋ねしたいのはよく、臨床心理士資格試験の面接でSVを受けているかどうかが訊かれていますが、受けていない人はどうゆう風に試験官にお答えしたらよいかということです。
私は4月に一種指定校を卒業し、今は不登校や引きこもりの子どもの支援をするNPO法人で働いています。そこにはフリースペースや学習部門、就業推進部門があり、私はフリースペースにくる人達を上司と担当しています。
カウンセリング活動については上司(発達臨床心理士・学校心理士)や、週に一回いらっしゃる臨床心理士の方から助言を頂いていますが、お二人ともフリースペースなどで、当然私とカウンセリングをしている子どもとふれあっているので、客観的な第三者とは言えません。
いざというときSVを頼める先生は、他に外部に何人かいるのですが5月現在、まだSVを受けていませんし、試験まで受けることがなかったらそれは、臨床心理士にふさわしくない事なのかなと不安に思い質問させていただきました。
ご面倒かと思われますが返信よろしくお願い申し上げます。
投稿: juck | 2008.05.18 15:31
私立文系の心理学系の大学に行くのであれば、受験には化学は必要ありません。また、数学Bが必要になるケースも恐らくほぼありません。
大学に入って以降の話に移ると、数学Bは(一般的な高校で教えている範囲「ベクトル」「数列」で言うと)直接の役には立ちませんね。数学的思考力や記号への慣れといった数学的素養を養うという意味で間接的には役立つと思います。
投稿: Yosh | 2006.11.24 21:41
みなさん ありがとうございます!!
すっごく②嬉しいです♪”
今日少し変更したのですが、文系は変わらず。(数学だけは苦手なので;)
それで、国公立を目指している人は数学Bを選択しなければならないんです。
私は私立を目指していますが、一応数学Bを選択しておきました。数学Bは必要ですか?;
あと、文系だと理科選択で【化学・生物・地学】の中から1つを選ばなければならなくて私は生物を選択しましたが、化学は独学ということになるのでしょうか?
投稿: なち | 2006.11.24 21:22
しーちゃんに同意します。「まず好きなほうへ」というのもそうですね。
あとは、参考の為、数学と臨床の交わっている部分について書いておきました。ただ、これは心理の流れの、一部の、マニアックなところでしかないということをご了解ください。それに大学に入ってからでも、勉強できるでしょう。
現在では、数学は、ひとつはラカンの精神分析で使われています。ここでは、表立ったところではトポロジーなどが使われています。ただ、どこまで専門的に考えられているかは疑問ですが、これから深めるのは本人次第ということでしょう。精神分析の数学化は、特にフランスで見られます。臨床と無関係のことではなく、いかに、精神病者を神経症者(健常な構造)に移行させるかが、まず理論的にでも、計画づけられるように、結び目理論と4次元(オカルティックなものでなく、数学的な)に関する認識をもとに見てみる流れもあるようです(参:「イマーゴ、総特集 ラカン」1994、VOL5-12)。精神病者の言葉の論理と健常者のそれを論理的に区別し移行を計画的にさせえるのには、きっと数学的な認識も役立つと思います。日本で英語が重んじられるように、フランスでは数学が重んじられるとのことです。精神分析においても、論理的思考において、他国に遅れを取らない為にも、多少とも数学はかじっていたほうがいいと、私は思います。その他、最近流行の、「複雑系」とか「オートポイエシス」とか詳しくありませんが、これも、集団力動や、個人内の心の要素の関係の理解に役立つと思いますし、臨床的プログラムの構成に役立つと思いますが、これにも数学の知識は必要でしょう。あとは、古い見方でマイナーすぎる領域になるのでしょうが、カタストロフィー理論、これは、病者の回復がどういう移行をとっていくか、というまとめに役立つと思います。これは、微積分の知識が無い私には歯が立たず、困っています。あとは、単純に、コンピューターと脳との議論から見ても、脳、思考回路について厳密に考え得るためには数学が必要なのはわかるでしょう。臨床と関係ないわけではないと思います。つなげて、臨床をより有用なものとするのは本人の応用力だと思います。ロジャー・ペンローズ(これは結構有名な人です)が「心は量子で語れるか」など書いています(講談社)が、そういう意味でも量子と心理学、無関係で無いでしょう。
>こころの問題を考える際にとても参考になる「哲学」だと思っています。
というしーちゃんの考えに同意します。日本の臨床では、すぐに有用性をいって抽象性や遠回りを排除したり、罪悪感があるのか論理的・数学的に心を語ることを嫌うところがあるようで、しーちゃんの言われるような哲学が乏しく、弱いように感じています。でもそれはとても大切なことで、そこがないとどうしても人の心の理解について限界に行き着くように思います。
投稿: mizu | 2006.11.24 14:00
大学では超伝導実験をやってた物理出身の、しーちゃんです。
意見を書かせてもらいますね。
自分は理系が好きか、文系が好きか考えて、好きなほうへいらっしゃいとコメントさせていただきます。
フロイトもユングも河合も物理出身ですよね、確か。
ニュートン力学に対抗する量子論は、
こころの問題を考える際にとても参考になる「哲学」だと思っています。
(分裂病の各症状でさえ、量子論的にみると、普通に見えてきます。)
大学に入って、サークル入ったりしていろいろ体験していくと志望も変わることが多いです。
だから、まず、好きなほうへ!という選択が一番いいと思いますよ。
また心理学で使う統計は全然数学っぽくないので、大学へ入ってからさらっとやるだけで十分だと思います。
投稿: しーちゃん | 2006.11.24 11:18
私は高校時代は理系科目が得意でありながら、心理学を学ぶために文系を選択しました。また、私は長年塾講師として進路指導を行ってきたキャリアもあります。その立場から発言します。
進路選択にはいろいろな要素が絡んできますので、そんなに簡単には言えない面も大きいのですが、もし「臨床心理士になりたい」という夢が確定事項であり、変更する気がないのであれば、文系の方が有利です。理由は、その方が選択できる大学・学部が多いからです。
心理学を学ぶために高校でやっておくべき勉強って、見方にもよりますが実は非常に少ないんですよね。直接役に立つのは生物と英語、ついで数学I・A、強いて言うなら倫理や保健体育といったところでしょうか。物理は使いません。精神物理学は名前にそうついているだけで、物理学とは無関係と言っていいと思いますよ。
「そんなことはない。どんな科目でも役に立つところはある」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それだけ応用が利く人ならそれらを大学から勉強し始めても十分間に合いますからね。むしろ、学習指導要領というお仕着せを離れて、自分自身で勉強ができる大学・大学院時代に、そういう勉強をどんどんすべきだと思います。
投稿: Yosh | 2006.11.24 09:23
>臨床には数Ⅲと物理はあまり必要ないかと
確かに現在の日本のおおかたの臨床ではそうなのでしょうが、ただ、将来的に、応用してみると、日本の臨床の発展に寄与しえるかな、とは思います。実際の臨床においてもより厳密に計画的に治療をなそうと思えば、いろいろ抽象したり論理の検討をする必要がありましょうから。なぜか日本の臨床界では、余りに現実性に限定して、抽象思考を嫌いがちなのですが・・。
数IIIで学習する項目を調べて見ましたが、それらはやはりそういう意味で使える可能性を秘めているもののように思えます。そして、どこまで使えるかは本人の応用力の問題だと思います。
ただ、たしかに、数IIIは臨床に絶対必要というものではないし、数IIIを臨床に生かすといのは余りメジャーなやりかたではないと思うし、まだ遠い将来の話しだし、そうしたくなるかどうかはわからないことでしょうし、余り早くにマニアックなところに自分を押し込まないほうがいいかもしれないし、別に数学だけが心理学に最も有用と言うわけではないから、もし苦手であれば、今数IIIほどまでやらなくても、とひろみさんが仰られるのには同意します。
投稿: mizu | 2006.11.24 04:42
私は現在大学2年なのですが、確かに勉強してるとどっちだかわかんなくなるときがあります…
文学部に所属してるのに何で実験???何故に統計???ってな具合に・・・
でも文献の読解力とかもの凄い必要ですし、文章表現力も求められますし基本は文系なんですよね~
私の場合、高校時代は理系でした。
でも今まで勉強してきた中では、その時の知識が役に立つことは殆どありませんでしたね・・・
統計学は数学とは別な感じを受けました。
なので理数系の知識はルート(√)計算まで出来れば十分対応できると思いますので文系コースでも後の事を心配することはないと思います。
それに統計は大学から始める人が大部分だったので文理でそう大差は無いかと…
>文系、理系に関わらず幅広く学び、科学的な思考力だけでなく、
>社会や文化、文学についての知識も身に付けてください。
これは必須ですね。
私もこれを心に留め置いておかないと・・・(^^;)
長文失礼
投稿: ゼオルート | 2006.11.24 04:35