2次試験を振り返って-圧迫面接
2次試験の報告、ありがとうございます。
また、高校生の方の質問にもたくさんのご意見ありがとうございます。私は自分の狭い知識の範囲でしか回答できないので、こうやっていろんなキャリアをお持ちのみなさんのご意見を聞かせていただき、大変うれしいです。まだまだ勉強していかなければ!と感じます。
さて、2次試験の報告も一段落かと思いますので、少し振り返りをしてみようと思います。
昨年の報告によると圧迫面接は影をひそめた感があったのですが、今年はかなり圧迫だったように感じます。
受験生の方からの報告だけからの判断ですが、中には理不尽な面接であると、私には感じられるものもあります。受験生の何を判断しようとしているのか、私には疑問に思える報告もありました。
今後受験される方も、大変気になるところだと思います。そのあたりについて、ご意見などがありましたらお願いします。
ご注意いただきたいですが、「認定協会のやり方がおかしい」とあげつらうだけでは建設的ではありません。なぜ圧迫面接をするのか、何を見ようとしているのか、どのように準備すればいいのか、ご意見がいだだきたいです。
この件について、私が今感じていることです。
受験生の応答の内容に対して、面接官が大変価値の低いものであるかのように反応しているのが目立つように思います。それが戦略的にわざと行われているなら(人間関係においては、あってはならない理不尽な対応だと思いますが)、動じないことですね。
指摘は指摘として受け入れながら、自分の価値まで下げないでください。自分が正しいと思うことを、淡々を語りましょう。
余談ですが、私は職場である部署の代表だったとき、会議のたびに行事の原案を作り提出し、そのたびに結構けちょんけちょんに言われていました。そのときに、感情的にならず、防衛的にもならず、部署の代表として責任をもって、部署の意見として原案を説明していました。そんなことも何かの訓練になっていたかもしれません。
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コメント
初めて書き込みします。
トラックバックを見て書き込みしています。
久野先生のお言葉、臨床心理士になるものにとって
とても大切なポイントだと思いました。
Evidence Based Medicineが求められている私たちのお仕事は、久野先生のおっしゃるとおりクライエントやそのご家族を担当させていただくときには、実証に基づいた支援方法で関わってゆく必要があると思います。研究の視点を忘れず、学会などに積極的に参加し、最新の研究結果に敏感になることも大切だと思います。心理の専門家としてクライエントの人生に関わる立場として、そういった心構えを忘れずにということを伝えたかったのではないかと感じました。
投稿: sweatheart | 2006.11.28 20:53
初めてコメントします。
今年臨床心理士試験を受けた内科医です。
行動療法家の久野先生が、強い調子で臨床心理士試験への批判を述べられています。
興味深いです。
http://ykuno.jugem.jp/?eid=245
ちなみに上記ブログ内容は一見した限りでは言い過ぎに感じました。久野先生とディスカッションしてみたいところです。
投稿: さんちゃん | 2006.11.27 23:49
私は去年合格通知を手にすることができました。
一昨年は2次試験で落ちたので、2回2次試験を受けています。
一昨年の面接では話の流れでADHDのケースには何の療法を用いているかと聞かれ、認知行動療法だと答えました。
そして、ADHDの子どもの場合は保護者をはじめ関係機関の大人に対してADHDについての正しい理解を得てもらうことと、子どもへの対応方法を伝えることも2次的障害を防ぐために大切だとも付け加えました。
すると、「え~?どうして?」「そんな面倒なことしなくても、認知行動療法で一発で治しちゃいなさいよ」と矢継ぎ早に面接官。
ADHDは<治る>ってもんじゃないし、一発で治す?何じゃそりゃ?と内心パニクりながら応答したのを覚えています。けれど、なかなか引き下がってくれなくて、面接時間の大半をそのやりとりが占めたように思います。ほんっとにしんどかった…。
ただ、面接終了を告げると同時に、私の前の方の面接が延びて待たせたことを詫びてくださり、優しい笑顔でお疲れ様でしたとねぎらってくださいました。
上司に報告すると、「そんなこと言われたの?」と驚いていましたが、「質問に対するあなたの対応の仕方を見ていたかもしれないね」と言われました。
ちなみに、上司が合格したときの2次試験は相当な圧迫面接だったそうです(上司の前に面接した方は泣いて出てこられていたそう)。
ちなみに上司は指定校卒なので、指定校出身とかそうでない(私は学部卒です)とかは関係ないと思います。
一方、去年の2次試験は穏やかムードでした。
あ、でも女性面接官は厳しかったかな…でも前年に比べればまだまだって感じ。
ただ、面接の途中から男性面接官が去年の面接官と同一人物!だと気づいてから、また前年みたいな質問されたらどうしようと一人あせっていました。
そろそろ終わりかな…と思っていたところに「あれ?去年も2次を受けたんだね」と苦笑され、落ちた理由は何だと思うか聞かれた時には参りました。
でも、履歴書を見て昔の職場と今の職場の県が違うのは何故かと質問を受け、結婚したことによる転職だと答えたところ、「土地も職場も違う環境になって大変だっただろうに、よく今年も頑張られましたね。」とねぎらいの言葉をいただきました。
実は転職後の職場は、年度内に同僚が2名療休⇒配置換えになったほど上司が人格っぽい方で、私も相当ストレスを抱えていたのです。もちろんそんな事まで知る由はないでしょうけれど、本当に言葉がココロに沁みて涙が出そうでした。
…長くなってしまってしまってすみません。
たまたま私は2回同じ男性面接官にあたりましたが、1回目は突っ込み役、2回目はフォロー役に回られていたように思います。
その経験上、こちらにとって圧迫面接だと受け取れる質問は、私の上司の言うとおりこちらの対応の様子を見るためのものではないかなと思います。
臨床場面では色んなケースと出会います。
中には理不尽な要求やクレームをつけてくる方もいらっしゃいます。心理職はそんな時でも、感情を揺さぶられることなく淡々と適切な見立て&対応していくことが求められる職業です。圧迫面接ごときでメソメソ泣いていたら、とてもじゃないけど仕事にならないかも。。
投稿: はる | 2006.11.26 01:31
面接はそもそも2人以上の人間の相互関係です。
普段の面接場面でも様々なタイプのクライアントと接する事を考えれば,面接官が受験生の資質を見るために質問や態度を適宜変えるのは当然のことと思います。目の前のその人とどう向き合うか,セラピストとしての瞬時の対応を見るのも臨士面接の大切な要素ではないでしょうか?現場で面接をしていれば,時にクライアントの言葉に腹立たしい思いをする事もあります。でも,それに引きずられない冷静さが大切なのではないでしょうか。
圧迫面接に当たった人はハズレ・・・という考え方もあるかもしれませんが,それだけではないような気もします。
投稿: にゃん | 2006.11.25 22:52
圧迫と感じるかどうか・・・なのかもしれませんね。
ただ、受験生以上に、面接官にとっては「10分の面接」という時間的制約が大きいのではないかと思いました。
時間が経つにつれて、私が「これが圧迫?」と感じた面接官の言葉は「早く!早く!」という言葉にも感じられましたし、結果的にそれが、受験生をして「面接官が感じ悪かった」と言わしめてしまうような、言動、雰囲気に繋がっているとも考えられませんかね?
本当に難しいし、不安だけれど、やっぱり10分の面接って、色んなものをさらけ出させてしまう時間だし、そして何よりも、面接って相互作用なんですよね。。。
それにしても、不安はどうしても消えませんが、ここでこうやって書き込んだり、整理したりする場所、気持ちを共有できる場所をもてることは、本当に幸せだと思います。
あらためて、ひろみさん、ありがとうございます!
投稿: umi | 2006.11.25 20:02
指定校は圧迫ではないといううわさのもと気軽な気持ちで受けたら圧迫気味でした。
自分の分析によると、面接官は最初は口語系を想定して質問していたらあまり長い文章で答えなかったので、圧迫系に切り替えたというように変わった気がします。
私の担当の面接官はたくさんしゃべる人には口語系で、あまりしゃべらない場合は圧迫でしゃべらせるというかたちをとっていたように思いました。
投稿: MEE | 2006.11.25 17:21
圧迫面接に関連して、少し意見を述べさせてください。
私の場合、面接官から臨床心理の面接と福祉の面接の違いの説明を求められました。その時感じたことは、福祉の職員が臨床心理士になる必要があるのかというような、敷居を高くされたような不快感でした。
ただ、数日してから思い返してみると、そもそも違いがあるのは当然だし、ふつうに福祉職場の面接の特徴を尋ねられたのかなとも思うようになりました。
つまり、あの面接という特殊な状況の中では、受験生の思い過ごしとして圧力のようなものを感じてしまうことがあるということです。
ただ、それとは別にしても他の方の報告をうかがっていると、特に職歴の長い受験生の応答に対して否定的な反応が多いのは何故かなと思います。
いわゆる圧迫してその反応を見るというのなら、どの面接室でも同じようになされていなければ基準にならないのに、私の場合のように肯定的に聞いていただいた部屋もあり、何か統一的な方針とは考えにくいと思います。おそらく面接官の個性によっていろいろな対応が生まれるということなのでしょう。
ですから受験生としては、否定的な対応をされる可能性を想定しつつ、そういう面接官であったとしても、自分の職歴に基づいて生まれる言葉を伝えていくことに自信を持つことが大切だと思います。そして資格を取ろうと思いいたった動機を後悔したりしないことだと思います。
もっとも、そういう職歴の長い、「違う」職域と思われるような人たちの多くが、私もそうですが、受験機会を失うのでこういう問題はなくなるのかもしれませんが。
私は年齢にしても職歴にしてもいろいろな体験をされた方が、この資格を取ることにはそれなりに重要な価値があると考えています。ですからいつの日か、この制度が再構築されることを願っています。
長々とすみません。
投稿: toku | 2006.11.25 14:19
>ご注意いただきたいですが、「認定協会のやり方がおかしい」とあげつらうだけでは建設的ではありません。なぜ圧迫面接をするのか、何を見ようとしているのか、どのように準備すればいいのか、ご意見がいだだきたいです。
そうですね。少し、感じることですが、「なぜ、他の仕事を持っていて、臨床心理士の資格をとるのか」を圧迫面接と感じている人もおられるように思いますが、これは必ずしも圧迫の意図からともかぎらないのでは、ということです(そういう場合もあるでしょうが)。
というのは、私も、他の職から、臨床心理士に変わりたい、という人に出会うと、「なぜ、わざわざ心理士に?」と聞きたくなるからです。
周知のように、スクールカウンセラーは時給はいいので別として、例えば、病院などでは、最低賃金ぎりぎりで、しかも心理の仕事でもない仕事も多くさせられることも多いわけです。
つまり、「なぜこの薄給の心理士に?心理士になるより、今の仕事を続けていたほうが本当にいいですよ。」という老婆心から言われている可能性もあろうか、と思うのです。
というところから、これにこたええる応答を考えてみてもよいのかな、とも思います。
投稿: mizu | 2006.11.25 01:05
2日目までの報告を見て、教育系の私は、どこまで痛めつけられるんだろう、と恐怖に慄いていました。
でも、20日の朝起きてみて、ふと思ったんです。
臨床心理学をわかりきっている先輩方に圧迫面接をされていると思うとだんだん怒りが湧いてきてしまうかもしれないけど、これから社会に出て、「なぜ臨床心理士として仕事をしたいのか、今のままでもいいのじゃないか」って、臨床心理学を全く知らない人に突っ込まれることがあっても、立ち向かっていける人がどうかを試されるのではないか、と。
そう思ったら、何を言われても動揺しないで答えよう、と思えました。
予想外に穏やかな面接で、ちょっと拍子抜けでしたが…
結果はクリスマスくらいに来るのではないでしょうか?
投稿: くぅまま | 2006.11.24 22:29
pooさん、コメントありがとうございます。
そうですか、やはり面接官によって差があったということでしょうか…わからないことだらけです…
>やれるだけのことはやった、とすがすがしさがあります
よかったですね。(^o^)/
投稿: ひろみ | 2006.11.24 22:10
私は2次試験は3日目でした。周りでは、圧迫面接だったというのは1人だけでした。1日、2日目の報告をこちらで拝見して構えていたわりには???という感じでした。
ところで、結果が届くのって来月の20何日くらいでしょうか?前例だとどのくらいで届いていますか?
2次試験を終えて、結果はどうであれ、やれるだけのことはやった、とすがすがしさがありますが、やっぱり心配でもあります。。。
投稿: poo | 2006.11.24 19:50