社会人入学
たくさんのコメントありがとうございます。
「それでも臨床心理士になりたい!」という思い、熱いです。みなさん、それぞれに結果を受け止め、ご自身の道を見つけ始めているようですね。これからもできる範囲で応援させていただきますので、よろしくお願いします。
ところで、放送大学大学院についてですが、情報提供を求めたところ、「それくらい自分で調べなさい」というご意見をいただきました。私も自分が受験するのであれば、もちろん調べますよ。でも、今回は私は当事者ではないし、情報が必要な方のために「調べてあげる」時間もないのです。ですから、情報を持つ人同士が情報を提供しあえる「場」を作るだけでも、何かの役に立つかと思いました。
今日は、社会人の大学院入学について、ぽんたさんから質問をいただきました。また、みなさんで、情報を出し合いませんか?
以下コメントです。
はじめまして。私は臨床心理士を目指している22才です。今は小学校教員養成系大学に通っており、心理臨床教育コースに所属しています。子どもが大好きで、子どもの成長を助け、心を支えていきたいと思い教員を目指していました。小学校、中学校英語、幼稚園の免許をとります。
しかし、実際に教育実習や発達障害の子どもの個別指導のボランティアといった学外活動や心理学の勉強(論文作成、実験等)を通して、もっと研究したい、心理的な助けになりたいと臨床心理士を目指すようになりました。心理の勉強は本当に好きですし、人から相談しやすいと言われます。臨床心理士の役割の大きさも感じてます。教員養成系ですが、ゼミは臨床心理学を専門とし、研究内容も一致し、尊敬する臨床心理士の教授のゼミです。大学院で研究したいことも明確です。しかし、経済的な理由で卒業後に大学院に進学できません。やはり、子どもは好きですし、子どもの成長にも喜びを感じますし、より実情にそった研究も将来できると考え、教員をしながら、お金をためて、大学院に進学しようとしているのですが、大学院の試験など現役から退いても大丈夫なのかと不安になります。自分次第なのはわかっていますが、まわりに知ってる人もなく、教授も病気療養中ですので、社会人入試の実情などを知りたくてメールしました。
ぽんたさんはどちらの地域の方でしょうか? 私は関西にある夜間大学院(今は一種指定)に社会人入学しましたが、夜間大学院で一種指定を受けている院は他にもあるのでしょうか? 働きながらなので、講義に通うのも修論も大変でしたが、実習時間の確保が一番大変でした。でも、経済的安定は確保できます。 関西にはもう一校夜間大学院がありますが、そちらは一種指定ではないと思います。
しかし、まず教員になろうと思われるのであれば、しばらくはそちらに集中すべきでしょうね。始めから2足のわらじのつもりで勤まるほど、教師の仕事は甘くありません。どっちつかずにならないように、まずはご自身が目標とされる教師になれるようがんばって、たくさん学んでください。
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コメント
こんにちは、ぽんたです。約10年もたって、返事する失礼を、まずはお詫びいたします。すみませんでした。そして、ひろみさん、しーちゃんさん、さらささんの言葉に10年前の私が、どんなに励まされたことか…本当にありがとうございました。感謝しています。
この質問をしてから数年後、講師を経て私は小学校教員になりました。6年になります。自分自身も病気になったり、沢山の経験したりしながら過ごしてきました。
少しは経済的な余裕もできた今、やはり臨床心理士になりたいという思いが忘れられず、今度こそ挑戦しようと思っています。
現職のまま研修制度をつかって県内の国立大学の一種指定校を目指すことも考えましたが、しばらく心理学から離れていたのもあり、放送大学大学院の科目履修生としてまずは勉強し、その後、放送大学大学院という道も考え始めました。ただ通信を続けられるのかという不安もあります。そこで放送大学や通信制の経験談などお聞きしたいです。
投稿: ぽんた | 2015.07.13 13:46
関東の1種指定を見てみると、
完全に夜間といえるのは東洋英和と東京成徳大ではないでしょうか。そのほかは、
目白大が夕方から夜にかけて授業のカリキュラムが組まれています。
武蔵野大は受験する年度によって昼主と夜間主になるようです。
発達系なら目白大でしょうか。
けれどひろみさんの言うように実習は昼間なので、
仕事をもっている場合は、有休とか使って、その時間を捻出する必要があります。
ですから社会人になりたての人は休みとれなさそうだし、辛いかもしれませんね。
大学院進学を視野に入れているなら、
就職してからも英語を続けていれば大丈夫だと思います。
例えば発達障害関連の雑誌を海外から取り寄せ購読するとか。これなら教師になっても役に立つことが多いですよね。
あとはLD学会に入会されるといいかも。
最低3年~5年くらいはどっぷりと教員世界を堪能され、それから舵を切ってもいいと思います。
どんな世界も3年はやらないと、その経験が生きてこない気がしますので。
こんなことを言うのは毒かもしれませんが、
社会人になるということは、ある意味、要領よく生きることができるようになる、ということです。
さらささんは、それを「賢さ」と表現していますが、
要は、要領よく手抜きし、要領よく力を出し、
ということができるようになれば、
社会人として成長したということだと思います。
(その成長が、良い事か良くない事かは別にして。)
その要領よさがあれば、仕事しながらの院生も可能ということです。情熱だけではシンドイなぁと思うわけです。
投稿: しーちゃん | 2007.01.03 19:25
私は現役の学生時代から臨床心理士になりたいという気持ちを持っていましたが、社会人を経験してから大学院に進み、この度合格通知をいただきました。当時の専門分野が心理学ではなく、そこから舵を切る方法も経済的裏づけもなかったため、すぐに臨床心理士へ進めなかった事情もあります。でも、他方で、学生の狭い視野のままで進んでよいものか、この道を選択するには熟考が必要なのではないかと思ったのも事実です。社会に解決すべき課題はごまんとあります。でも、それに対し、過剰に心理主義的な、内閉的な解決方法しか発想できない人間になってしまうのは問題ではないか?心理学の他に多様な解決方法や物の見方があることを知らなければならないのではないかと思いました。
今、そのときの踏みとどまりは正解であったと思います。人を助けたいという思いの中にある誘惑、思い違い、勘違い。それが若さや無知から来るところも多分にあります。臨床心理学的技術が高度なものであるからこそ、視野の広い人材が必要です。他の専門性を確立することが出来る人は、余裕を持って臨床心理学の専門性を築く事が出来るでしょう。
今、ぽんたさんは、熱い思いを持ちながら経済的負担によって断念せざるを得ない状況にあるようですが、それをプラスに捉えることも可能だと思います。「社会でこれだけのことをやれました。だから、もう臨床心理士の道に進んでも大丈夫だと思います」と言える日が来るのを待ってみませんか?それまでが大切な時間だと思います。大学院入試は偏差値競争の大学入試とは趣旨が異なるので、若さ任せや力技以外の賢さが必要です。社会人としての知や志があれば、カバーできるものだと思います。その頃には、現実と折り合いをつける術も、もっと身についているかも知れません。ぜひ、社会人経験ができることをプラスに考えてください。
蛇足ですが、求人に年齢制限を行う職場が未だにありますね。心理職に限らず、人権問題として他国では考えられないことでもあり、なんと恥知らずなのだろうと思います。若くて物を知らない、管理者の御しやすい人材に制限しているように見えます。心理職への理解や権利を確保するという面で、取り組んでいかなければならない問題だと思います。
投稿: さらさ | 2006.12.29 06:14