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ピック病

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新聞の整理をしていたら目に止まりました。
「働き盛り 突然万引き 若年認知症『ピック病』」(朝日新聞、07.02.26)

過去問にはなかったと思いますが、確認し情報を共有しておきましょう。

まずは、「若年認知症」です。
若年期(18~39歳)と初老期(40~64歳)に発症する認知症。ということで、65歳以前に発症が若年認知症です!

認知症の種類には
①アルツハイマー型、②脳血管性、③前頭側頭型、などがあります。

前頭側頭型は、脳の前頭葉と側頭葉の血流低下と萎縮によって起こる認知症です。そしてその8割を占めると言われるのがピック病です。1898年、精神医学者アーノルド・ピックが初めて症例を報告したことから名付けられました。

以下、新聞に載っていた診断基準をあげておきます。40歳以上で3項目以上(④⑤⑦⑨は1項目でも)当てはまると疑いがあります。

ピック病(初期~中期)のチェックリスト

①状況と合わない行動: 場所や状況に不適切と思われる悪ふざけや、周囲の人に無遠慮で、身勝手な行動をする。
②意欲減退: 引きこもりや何もしないなどの状態が続き改善しない。思い当たる原因は特になく本人の葛藤もない。
③無関心: 周囲の出来事に無関心になったり、身だしなみに期を使わず不潔になったりする。
④逸脱行為: 万引きなどの軽犯罪を犯すが反省や説明はできず、繰り返すことが多い。
⑤時刻表的行動・繰り返し行動: 散歩や食事、入浴などを時刻表のように毎日決まった時間に行う。やめさせたり待たせたりすると怒る。
⑥食べ物へのこだわり: 毎日同じもの(特に甘いもの)しか食べず、際限なく食べる場合も。
⑦言葉の繰り返し: 同じ言葉を繰り返したり、他人の言葉をオウム返ししたりする。
⑧好みの変化: 突然甘いものが好きになるなど好みが大きく変わる。酒やたばこなどは以前と違い毎日大量にとる。
⑨発語、意味の障害: 無口になったり語彙が少なくなったり、品物の名前や使い方が分からなくなる。
⑩短期記憶の維持: 最近の出来事などの短期記憶は保たれる。日時も間違えず、外出しても道に迷わない。
(宮永和夫・群馬こころの健康センター所長作成)

脳の画像診断技術が向上する以前は、うつ病や統合失調症と誤診されるケースも多かった、というのもうなづけますね。
⑩の「短期記憶」は、心理学基礎分野での長期記憶に対する短期記憶とは、違う意味で使われていますね。注意しましょう。

新聞記事では、50代で発症し、万引きを機に病気がわかった方のことが紹介されていました。病気のためとはわからず、長年のキャリアに不名誉な幕引き(懲戒免職)がされてしまったそうです。病気だけでも大変なのに、そのために起こる社会的不利益はなくしていかなければならないと強く感じます。現在、不服申し立て中ということなので、よい結果が得られますことをお祈りします。

私も夫も、お互いいつ認知症になるやも知れません。ちょっとでもおかしなことがあったら注意しあって、早めに医師の診断を受けましょうね、と確認しました。

親記事を検索しましたが、ネット上では見つけられませんでした。親記事を含めて関連した情報を紹介しているサイトをみつけたので、貼り付けておきます。参考にしてください。
http://members.jcom.home.ne.jp/mikedo/SE100_Pick's_disease.htm

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過去問の解説-精神状態」カテゴリの記事

コメント

Satoruさん、コメントありがとうございます。

具体的なリアクションを教えていただくと、よりイメージがわきますね~。
ただ、どんな現場の方か存じませんが、「Pick病だろう」発言はあまりいただけませんね。患者さんを傷つける(もちろん聞こえるように話されているわけではないことは理解しますが)言葉だと思います。
私も軽率な発言でよく失敗するんですよ。お互いに注意しましょう。

新規記事を書く余裕がなかなかないのでついでに…
週末にお会いしたみなさま、ありがとうございました。私はちょっとくたびれていましたが、たくさん元気をいただきました。私は、あるシチュエーションで出会った方=仲間、と感じる単純な人間です。(^_^; これからもよろしくお願いします。

投稿: ひろみ | 2007.04.24 00:40

はじめまして!認知症も難しいものですよね。アルツハイマー型認知症はかなり知られていますがPick病は認知度が低いですよね~。
私が勤め始めたばかりの頃は、よく先輩をからかっていたのを「人を小馬鹿にする態度はPick病だろ」と言われたものです。それもPick病の特徴ですよね。「100-7はいくつですか?」「またそんな質問しちゃって~。あんたは計算できんの?ホレ」ってな具合w

投稿: Satoru | 2007.04.23 15:13

Sandyさん、またまたコメントありがとうございます。うれしいです。
でも、教えていただいたサイトは???見られませんでした。(^_^;

その代わりでもないですが、たまたま開いたページで、日野原重明さんのインタビュー記事を読めて、私は大満足です。ファンなんです。
記事を読んで、ほんとびっくりしました。精力的という言葉以上です。私も日野原先生の8割くらいは働いているかもしれませんが、年齢は、半分以下です!

またお話しましょう!

投稿: ひろみ | 2007.04.17 23:30

ピック病の親記事が見つからなかったとのことですが、こちら(asahi.com)にありました。

http://www.asahi.com/national/update/0225/TKY200702250273.html

事件の経緯を除いては、ひろみさんの解説の方が詳しいとおもいます。

投稿: Sandy | 2007.04.17 09:45

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