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2007.08.19

田中ビネー知能検査Ⅴ

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2003年に改訂された、新しい田中ビネー式検査についてコメントをいただきました。ありがとうございます。1987年版との比較をしておきます。

エクセルの様な表はつくれないですが、なんとか見やすいように工夫してみます。

1987年改訂 全訂版田中ビネー知能検査(以下「全訂」略す)
2003年改訂 田中ビネー知能検査Ⅴ(以下「Ⅴ」と略す)

適応年齢
全訂: 2歳0か月~成人
Ⅴ: 2歳0か月~成人

構成:
発達チェック S01~S11
(基底年齢が1歳級に満たない児のため、Ⅴにおいてあらたに導入された)

1~3歳級 
全訂: 各12問(12×3=36)
Ⅴ: 各12問(12×3=36)

4~13歳級 
全訂: 各6問(6×10=60)
Ⅴ: 各6問(6×10=60)

成人
全訂: Ⅰ,Ⅱ 各8問(8×2=16)、Ⅲ 6問
Ⅴ: A01~A17

補助問題(数唱)
(Ⅴで新たに導入)

解釈などの改正点については、田中ビネー知能検査ⅤについてHPから一部引用しておきます。

時代のニーズに即した知能検査

1. 子どもの変化、時代の動きに対応
* 変化の大きい現代、子どもたちもまた急激な変化を遂げています。
今時の子どもたちの得意なところ、苦手なところを調査しました。
そして、現代の子どもの発達に即した、新しい知能尺度(ものさし=基準)に作り直しました。
* 時代の変化は、私たちの価値観や生活様式を大きく変化させました。
ことばも生活形態もどんどん変わって来ています。
現代生活にぴったりしたよくわかる内容、馴染みのある問題に変更しました。

2. 成人の知能を分析的に測定
* 成人の知能は、複雑で「一般知識」では捉えきれないほど分化しています。そこで得意不得意がわかるような分析的な診断ができるようにしました。
* 成人の問題は、13の下位検査で構成され、 「結晶性領域」「流動性領域」「記憶領域」「論理推理領域」の4領域に分類しました。
* 検査結果は、従来のIQではなく領域毎の評価点や領域別DIQ、総合DIQの5つ指標とプロフィールで示されます。
  これらを見比べることで個人の知能特徴を大変わかりやすく知ることができます。

3. 発達状態をチェックできる項目を作成
* 年少児や遅れの子どもたちのために、発達状態をチェックできるようにしました。実際にその場で反応ができなくても、保護者や保育士の方が日頃の子どもを観測してチェックできる内容です。

4. 検査用具の全面的改訂
* 図版のカラー化
  図版は美しい色彩で、子どもが自然に問題に取り組める暖かみのある絵を採用しました。
* 用具の大型化
小さい子どもに最も扱いやすい大きさの用具にしました。
木製の積木やチップは、肌触りもよく安心できる材料です。


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