MMPIの妥当性尺度
今朝早めにラジオのスイッチを入れたら、ラジオ深夜便のアナウンサーのお別れのあいさつが聞こえました。
「どうぞみなさん、健康ですこやかな1日をお過ごしください。病気の方はつらくない1日をお過ごしください」
前半は、朝の番組担当の定番のあいさつですが、リスナーへの「おもいやり」みたいなのが感じられて、好きです。後半は始めて聞きました。「そうなんだ、いろんな人が聞いているんだ。こんな風に声をかけたらいいんだ」としきしり感心しました。
ラジオはいろんな人の声や情報を私に届けてくれますが、思いも、すごく伝えてくれます。だから聞くの楽しいし、おもいやりまで届けてもらって、元気がもらえます。
MMPIについては、昨年度
①制作者のハザウェイとマッキンレイは、アメリカの学者かそれともイギリスの学者か
②西暦何年ごろの発表か
③2件法か3件法か
という出題もあったようです。
正解を確認すると
①「ミネソタ多面人格目録」なのでアメリカ
②1943年(心理テストはビネー式の1905年が一番古いのでしょうか。いずれも20世紀です)
③T(当てはまる),F(当てはまらない)の2件法
テストの制作者については、CAT、MAS、HTP、バウムも問われたという情報もあります。
それとは別の大問になるのか、妥当性尺度の出題もあったようです。確認しておきましょう。
4尺度ですが、?(無回答)は、現在<10になるように指示されているので、重要視されなくなっています。だからLFKの3尺度です。プロフィールも描くので順番も覚えておくとよいでしょう。LFKです。各尺度の意味は
L: 好印象を与えようとする構えで受検すると高くなる
F: 注意力の欠如、文章をよく読まずに答えているための矛盾があったり、非協力、反発、悪く見せかける等、偏った態度や自分の問題をおおげさに訴える傾向があると高得点になる。
K: 防衛的な受検態度を検出するほか、臨床尺度の得点を補正するK修正という役割もある
出題情報によるとF尺度または山型プロフィールが出たようですが、それだったら、過去問にありました。
8-40のEです。
L,Kが50以下でFが60以上の山型パターンは、自分の心理的問題を認めようとしない傾向を表している。
18-30のCにも、
青年期は、妥当性尺度の1つであるF尺度の得点が、高い傾向にある
昨年の出題はF尺度または山型プロフィールについての○×判断です。
①でたらめに答えている
②助けを求めるサイン
③心理的混乱
③思春期によくある
④自分をよくみせようとしている
過去問の正解は
8-40E→×
18-30C→○
です。
8-40Eは私が「裏の種本」と呼んでいる「心理査定プラクティス」に載っています(p.157)。
LとKが50以下でFが60を上回るような山型のパターンは、自らの情緒的問題を認めて援助を望むあまり症状を誇張して訴える「救助を求める叫び」サインとして知られている。
設問の「自分の心理的問題を認めようとしない傾向」では、Kが高くなります。
18-30Cも「心理査定プラクティス」に
F尺度は青年期には高い傾向があることが知られている。
とあります。そのまま…
長くなりましたが、以上の過去問をおさえていれば、再現された範囲では昨年の問題には答えそうに思えます。
③が少し情報不足ですが、私は全て○だと判断します。
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コメント
すでにご存じかもしれませんが、本年度の試験・・・一次試験が10月18日(土)、二次が11月23~25日です。
投稿: まめ | 2008.05.27 10:09
試験はいつ・・・・
一体いつでしょう。
予定が立たず困ります
投稿: go!■子 | 2008.05.25 13:02
僕はこのブログを見て勉強に対する意欲が湧きました!
みなさんもぜひこのブログを見てみてください。
http://blog.livedoor.jp/takeda002/
投稿: 武田塾 | 2008.05.21 15:04