記憶に関する出題
昨日も池のそうじをしました。一昨日よりたくさんのスイレンが咲いていました。透明でないメダカがいるやんか!と思ったら、そいつはひょいとはっぱの上にのって休憩しました。なんていう種類の魚でしょう??
昨年度の出題報告を見ると、私も顔面蒼白になりそうです。なかなかまとめの作業に入れなかったのも、それがしんどかったのがあるかもしれません。
記憶に関する出題をまとめておきます
はっきりしませんが、「2過程モデル」出たという情報があります。調べてみましたが、「再認の2過程モデル」でしょうか。
再認の2過程モデル(Atkinson & Juola, 1974; Mandler, 1980):
人はまず想起(recollection=統制処理過程)を行おうとする.
それで想起できない場合には,親近性による判断(familiarity=自動処理過程)を行う.
プライミング効果
レミニセンス
記銘した直後より、一定時間経過後のほうが記憶をよく想起できることですね。
集中学習と分散学習とどちらが効果的かという出題との関連で、という情報もあります。ということは、レミニセンスの効果により分散学習のほうが効果的、ということでしょうか。
ついでにウィキペディアの情報から2つのレミニセンス効果について
ワード・ホブランド効果意味を持たない内容の記憶(無意味綴り)について起こるレミニセンスをワード・ホブランド効果という。10分以内に起こる。
バラード・ウィリアムズ効果
意味を持った内容の記憶について起こるレミニセンスをバラード・ウィリアムズ効果という。数日の間に起こる。
難しかった!と聞くと不安になる受験生の方も多いでしょう。報告いただいた方々からのコメントを紹介しておきます。
難問奇問とは感じませんでした。それよりも、基礎が理解できた上で、解答を求めていることを感じました。応用問題と捉えていいのでしょう。頭で知識を整理してから解く問題が多かったという印象です。
まずは基礎力!なんですね。がんばりましょう。
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コメント
六甲さん、お忙しい中、受験生の方にとても役に立つ、貴重な情報をありがとうございます。
エスプリのセミナーシリーズ、さっそく購入しようと思います。
私は明日、35kmのウォーキングに挑戦します。前日泊なので、もうでかけます。取り急ぎお礼まで。
投稿: ひろみ | 2008.05.10 10:55
ひろみさん、お久しぶりです。昨年の一次試験の問題は、直後の報告では、みんな「難しい」と言っていました。私も、同感でした。
例えば、選択制緘黙を英語で答えさせたり、WISCⅢの絵画完成の練習問題は得点化するかどうか(答えはしない)と実施した経験がないと分からないものであったり、RTSDの米国における有病率は15%である、これの正誤を聞いたり(答えは1~14%)、うつは平均して80%が6か月程度で治る、の正誤をきいたり、事例もんだいでは状況がはっきりしないで選択する問題、例えば、プレイセラピーで遊具を子どもが壁に投げつけて泣いている。その時の対処を聞く問題、書いたらきりがありませんからこの辺でやめますが、とにかくみんな不評でした。ところがです。先日現代のエスプリ部冊「教育心理臨床のパラダイム」という本を読んでいると最初の対談で村山氏「・・・今年度の一次試験の最高点は85点で最低点は30点です。平均点は60.3点という結果です。」と答え続いて藤原氏が「受験者の専門知識はかなり上がってきた」と述べています。私は平均点は50点前後だろうと思っていたのですが意外に高いので驚きました。一昨年はやや簡単らしくて68点でした。それまではだいたい50点台前半できています。つまり、これから受験する人は少なくとも60点以上を目標に置く必要があります。私は統計が全く理解できませんでしたがロールシャッハと統計は捨てるどころか不可欠なものになっています。受験者は過去問は最低4~5回やって9割以上とれることが最低必要ですし、ひろみさんが行っているプラスアルファも
求められています。事例問題の感をつけるには現代のエスプリ別冊のセミナーシリズ4冊も必読かもしれません。あとマークシートの要領も練習が役立ちます。5問中2問ぐらいは分かるので、そこに○がついているものをみると2つぐらい残る、後は感を働かせてすばやく次の問題にいく。こんな練習も意外と本番では生きたように感じました。今日発達障害の講演に行きますが時間があったのでつい書いてしまいました。今年も発達障害の問題は落とさないようにしてください。
投稿: 六甲 智津子 | 2008.05.10 10:03