アンナ・フロイトとメラニー・クラインの遊戯療法
お久しぶりになってしまいました。自分の健康を優先させていました。
みなさん、出願書類の申請は済まされましたね。ね!ね!(もしまだの方がいらっしゃれば、早急に!)
届いたら、早めに必要書類をそろえて、早めに出願しましょう。書類の不備など連絡が来る場合もあります。締切まぎわになるとあせるので…
6月の終わりですが、久しぶりでラジオで「日曜喫茶室」を聴きました。(大好きな番組だったのですが、月1の放送に変わったのです)その中で、ゲストの日本航空の機長小林宏之さんのお話が印象に残りました。事故を起こさないために、どのように注意を払っているか、ということについてです。
あらゆる、可能な限りの危険な事態を想定して、
「悲観的に準備 (でも本番では) 楽観的に飛行」
これは、受験にも通じる!と思いました。
受験準備に、これくらいで大丈夫はない、と私は思っています。知らないこと、解けない問題は必ずあります。どこまでもチャレンジ、どんな問題が出るかわからないのだから、あくまでも悲観的に準備! またこれは、出願手続きにも関しても同じです。いろんなことがあります。まだ大丈夫だろうとゆっくり準備していたら、不測の事態が起ることもあるかもしれません。一寸先は闇と思って、悲観的に準備しましょう!
しかし本番では、萎縮しないのです。これだけ万全の準備をしたのだからと、あとは安心して、自信を持って「楽観的に飛行」です。「悲観的に準備」したからこそできることです。
ご自身にあてはめて、実践されてみてはどうでしょうか。くれぐれも、「楽観的に準備 悲観的に受験」にならないように…
新しい青本のことを知らなくて、早く見たいと思って探し大きな書店に行ったとき、久しぶりで、中身を見て何冊か買いました。
アンナ・フロイトとクラインの遊戯療法の違いについて書かれているものを見つけたので、まとめておきます。
読んだのはしばらく前です。早くアップしたかったのに、自分があっぷあっぷで、余裕がありませんでした。ごめんなさい。受験に必要な知識を手にいれるため、ちょこちょこ調べています。これから少しずつアップしていきます。
読んだのは、現代のエスプリの「遊戯療法」です。
過去問は15-57
A.Klein, M. は、子どもの場合、転移性神経症は起らないと考え、両親からの情報を重視して、親子並行面接を取り入れた。→×
B.Freud, A. は、子どもの遊戯を無意識内容の象徴的あらわれとみなし、夢や自由連想と同じように取り扱われるっべきであるとした。→×
この問題の根拠を、なかなか見つけられなかったのですが、ありました。
関連して18-65
C.遊ぶこと自体が治療であるので、子どもが遊べるように調整するのが遊戯療法である。→Winnicott, D. W.
D.子どもは幻想や願望などを遊びを通して表現するので、それらを解釈していみあるものにすることが必要である。→Klein, M.
アンナ・フロイト
大人を対象として練り上げられていきた精神分析の技法を、そのまま子どもに対して適用することはできない
子どもがセラピストとの関係をつくるための導入期が必要
親との関係を通じて身に付けた情緒的な反応や表現の仕方を、セラピストに対しても向ける点で、感情の転移はおきるが、転移性神経症を形成することはない
子どもの夢や白昼夢、空想、描画は、分析の素材として大変有用なものであるが、自由連想の代用のなるものを見いだすのは困難
遊びの意義はセラピストに対する子どもの結びつきを形成する手段
子どもの遊びを単純に象徴解釈することに疑問を投げかけた
メラニー・クライン
大人に対する分析の原則をほぼそのまま子どもに適用できる
導入期は全く不要
子どもの対象に対する関係はかなり早期の段階からすでに変容された形で内面化されていると考え、転移性神経症は成立しうる
子どもの遊びを自由連想の代わりとして用いる
セラピィにおける遊びは大人の夢に匹敵する。無意識に接近するための王道
不安と罪悪感を繰り返し解釈していくことが、分析の主要な手段
ウィニコット
遊ぶことは、創造的過程。遊ぶことを通じて、内的な空想と外的な現実が織り合わされ、子どもは外的世界との関わりに個人的な意味を見いだすことが可能になる。遊ぶことそれ自体がセラピィなのである。子どももセラピストも共に遊ぶことができるようにならないと、セラピィという場と過程が成立できない。
抜き書きしかできませんでした。つまみ食いのような内容になってしまって、何も伝えられえいないようで歯がゆいです。すみません。
15-57Aに関しては、転移性神経症は起らないと考えたのは、アンナ・フロイトです。親子並行面接については、見つけられませんでした。
15-57B、18-65Dは、クラインの考えです。
暑さが続きますが、睡眠をしっかりとって、体調管理に努めましょう。涼しくなってから、体調を崩さないために!!
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コメント
えいじさん、コメントありがとうございます。
1次試験は
10:30~13:00 マークシート
14:30~16:00 論述試験
のはずです。
上記は「始め」から「止め」までの受験時間なので、当然その前後10分程度拘束されます。従って、昼休みが1時間あるかなしになる訳です。
投稿: ひろみ | 2008.08.10 23:39
ツッチさんの質問に関連して質問です。
マークシートの後の論述は、何時間でしょうか。1時間半という噂を聞いたのですが、確実にわかりません。
投稿: えいじ | 2008.08.10 23:06
ツッチさん、コメントありがとうございます。
マークシートの時間は150分、2時間半です。
10時半から1時までなので、お腹空きますよ~。朝ご飯はしっかり食べて、会場についてから、何かを口にするのもいいかも知れません。
マークシートの時間配分ですが、私のオススメは25問(マークが25問×4列になっているので)ごとに目標時間を設定することです。最大30分、それ以上だと、全問に解答できない危険性があります。
できれば25分で。見直しの時間ができます。
練習用のマークシートは拙著の中にあるので、よければ使って練習してください。
投稿: ひろみ | 2008.07.27 20:34
初歩的な質問です。100問のマークシートの試験時間は何分なのか教えてください。2時間と言う人もおり、1時間と言う人もおり・・・青本には書かれていないような・・・時間が足りないという人もいるので心配です。
投稿: ツッチ | 2008.07.27 10:22