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記述文をよく読みましょう(2)

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先週発揮した「そうじ力」が、全く機能しない1週間が終わりました。またも20畳のリビングが物置状態に…。今日も朝から家族が出払ってくれたのに、私はダラダラ過ごしてしまいました。午後からがんばりたいと思います。

では、先日の続きですが、記述文をよく読むことのメリット、もう1つは、パターンからです。

まず、昨年度の問題評価のところでも申し上げましたが、事例の正解にはパターンがあるというのが1つです。
それだけでなく、記述の方法自体にもパターンがあります。

私をとても悩ませた問題を例にとって見てみましょう。16-97~100です。

正の記述文
16-97
A.重度の障害への適用性が高い集団心理療法は,安全にいられるグループを形成していく過程である
B.M,N,Pのような行動化反応の多発は,統合失調症や人格障害に代表される困難例の特徴である
D.M,N,Pの反応は,面接構造外の行動化(acting out)から面接構造内の行動化(acting in)ヘの変化へのプロセスの始まりとして取り扱われる。
16-98
A.TやSがPに反応している所に見られるように,個人内の不安や葛藤が防衛的に対人関係に反応して現れるのは,神経症水準の特徴である。M,Nのような精神病水準で安定を求める際は,分裂機制が軸となり関係は切れるのが常であり,対人関係の成立は困難である
B.P,Q,Rのように,心理療法の基本ルール違反,場の占有,場の無視といった際だつ反応を見せながら,他者との情緒的かかわりを持ちにくいのが人格障害水準の特徴である
C.T,SがPに関わっているのは,防衛的な反応の所産であるが,対人関係を発展させることが難しい人格障害者には,展開の機会になる。場の占有を中断させられたQにとっても,一切否認しているRにとっても,重度神経症者の情緒負荷のかかったかかわりは必要なものである
16-99
A.M,Nに見られた自我境界の侵襲脅威反応は,統合失調症に特徴的に見られるものであり連鎖反応が生じやすい。したがって,他の水準のメンバーとの適切な距離を保つ助けが必要である
D.統合失調症にこそ,ホールディング環境が必要であり,個人,集団のいずれの心理療法的援助も強い助けになる。重篤なクライエント群には,集団の中に隠れて緩やかにホールディング体験を重ねることの出来る集団心理療法が有効である
16-100
B.M,N,Pの事例記述に見られるように,心理療法における時間枠は,自我境界反応を照らし出すものとなり,自我境界のありようを現す機軸となる。同時にまた時間枠を壁とした行動化の体験は,自我境界の補修と強化を導く体験にもなる
D.臨床心理士のMへの介入は,居場所を失ったMを人として抱えるための会話介入であり,時間枠のルールでMをその場にいさせようとするものではない。病理の重いクライエントほど支持的療法には、ホールディング環境を分かり易くする明瞭な面接構造が重要になる

誤の記述文
16-97
C.M,N,Pの反応は,グループの構造を崩すものであり,自我境界の脆弱なM,N,緊張感の高いPには,集団心理療法を適用すべきではない
16-98
D.T,S,P,Q,Rのいずれも,他者とは偽りの関係しか持てないことに変わりはないので,他人関係のあり方に関して、神経症水準と人格水準との区別は,心理療法的に意味がない
16-99
B.統合失調症に集団心理療法を適用する場合は,自我の傷つきやすさが高いので,他の水準の自我の強いクライエント群と一緒にするべきではない
C.個人心理療法はなおさらに情緒負荷が高くかかる閉鎖的空間を強要することになるので,統合失調症には実施すべきではない
16-100
A.M,N,Pの反応に明らかなように,人格統合水準が高くない状態にあるクライエント群は,当然,現実適応能力が低いので時間は守れないのが自然である。守れない時間規範は置くべきではない
C.病理の重いクライエントほど,支持的療法が必要であり面接構造の重要性は薄まる。事例M,N,Pは,居場所の安全感がなくホールディング環境を何より必要としているので,セッションに来ることが出来れば治療構造を崩す行為があってもそれでよしとするべきであり,臨床心理士のM,Nへの介入はすべきではない

内容が難しくて、ホント読むのが大変です。まじめにやると頭が大混乱の問題ですが、終わってみたら…出題方法で失敗していますね。あんまりだと思いますが、誤文を見てください。語尾が全部「ない」、1つを除いて「べきではない」になっています。正文にはそれはありません。(「である」と「なる」)
これはパターンの1つです。「べきではない」は×が多いです。
もちろん例外はありますし、これだけに頼って内容を全く読まないのはナンセンスです。でも、迷ったときや、時間が足りなくなったとき、頭が働かなくなったときなど、ご自身の状況に応じてうまく使ってください。

あと、ひっかかって欲しくない誤文のパターンを紹介しておきます。
「入れ替え」パターン
18-6
A.心拍数は、交感神経系の働きが優位になると減少し、副交感神経系の働きが優位になると増加する。
16-5
B.明るい照明下での明所視は主に網膜の桿体細胞の働きであり、暗い照明環境下での暗所視は主に網膜の錐体細胞の働きである。

→それぞれどこが入れ替わっているのかわかりますね? 対になっている事項は入れ替え問題が出題されやすいです。チェックしておきましょう!

「非・不」パターン
14-19
C.情動表出反応は、情動性自律反応と一部行動反応を含む随意の表出反応から成り立っている。
14-34
A.トウレット障害のチックとは突発的、反復性、 律動性のある運動あるいは発声である。

→もっとあると思います。見つけてみてください。ぱっと読み飛ばし、引っかかりやすいので注意しましょう!

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コメント

mayuさん、コメントありがとうございます。
家族療法について、私なりのまとめをアップしておきました。ご参考になさってください。わかりにくいところは、遠慮なく質問してくださいね。

投稿: ひろみ | 2008.10.13 10:13

以前、ケアレスミスについての内容をアップして頂きました。
ケアレスミスは、「知っている内容について、起きやすい」旨の文章でした。
本当にそうだと思います。
知ってる内容だからこそ取りこぼしのないように、じっくりと読みたいと思います。
その意味で、「不」や「非」のひっかけにも気をつけたいです。

ところで、家族療法、、得意な方いらっしゃいますか?
家族療法については、何か混同してしまいます。
境界、未分化、などの言葉と、各学派との対応、住み分けできるようにしたいです。それから、家族療法は、カタカナ言葉が多いですよね。きちんと覚えなければ・・・ヒントがあれば、どなたかお願い致します。

投稿: mayu | 2008.10.12 16:32

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