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2008.10.13

少年法

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少年法について、リクエストがありました。まとめておきましょう。

まずは、H19年11月の改正のポイントから
①警察官による触法少年への調査権限規定の明文化
②少年院送致下限年齢の引き下げ(14歳からおおむね12歳へ)
③保護観察中の遵守事項違反を理由とする少年院送致を新設
④一定の重大事件につき、国選付添人制度を新設

続いて非行少年のまとめ
①犯罪少年…14歳以上20歳未満の犯罪を犯した少年
②触法少年…14歳未満で法に触れる行為をして少年
③虞犯少年…犯罪をするおそれのある20歳未満の少年

少年法改正後も、触法少年の定義はそのままです。

少年の定義は20歳未満ですが、児童福祉法との関連も押さえておきましょう。
児童福祉法における児童は、18歳未満の少年を指します。すると、18歳と19歳の少年は、少年法では少年ですが、児童福祉法の対象外になります。
そして、児童相談所と児童自律支援施設は児童福祉法に規定されて設置されている施設なので、18歳と19歳の少年の処遇には関わりません。

以上確認の上、非行少年の処遇について、確認しましょう。

少年が罪を犯した場合
14歳未満→警察→児相→(重大事件の場合)→家裁
14歳以上→警察→家裁

家裁での処遇
調査官による観察(試験観察)
少年鑑別所での心身状態の調査(最大8週間)
審判を行うか行わないかを決定

家裁での審判
①不処分
②保護処分
 (1)保護観察
 (2)児童自立支援施設送致(18歳未満)
 (3)少年院(12歳以上)
③知事または児童相談所長送致(18歳未満)
④検察官送致(原則16歳以上、14,15歳でも可能)=逆送

では、過去問を確認しましょう。

6-7
A.非行少年とは,犯罪少年,触法少年,虞犯少年をいう。
B.最近の少年非行の特徴は,低年齢化,女子非行の増加にある。
C.最近の少年非行の特徴は,窃盗,交通非行,性非行,ハイティーンによる凶悪な非行である。
D.14歳未満の非行少年は,まず児童相談所に送られる。場合によっては,それから家庭裁判所へ送られる。
E.非行少年が補導されると,必ず少年鑑別所にまわされる。それから家庭裁判所へ送られる。

A.→○
B.→○
C.→×…ローティーンですね。
D.→○
E.→×

7-96
C.少年鑑別所の業務は,「少年法」の中に,少年の資質鑑別と明記されている。

C.→×…「少年院法」に明記されている。(重箱の隅問題)

10-96
A.犯罪を犯した者(少年)が,犯罪時に精神障害に罹患していたことが明らかになった時は,その刑を軽減するか,罰しないことがある。
B.少年法に規定する「少年」とは,満18歳に満たない者をいう。
C.少年院は,家庭裁判所から保護処分として送致された少年を収容して,これに矯正教育を授ける施設である。
D.保護司は児童の保護その他児童の福祉に関する事項について,相談に応じ,専門的技術に基づいて必要な指導を行う。

A.→○…「刑」に少しひっかかりますが…
B.→×
C.→○…少年院は矯正施設です!
D.→×…保護司は専門的技術を身に付けているとは限らないです。

13-99(14歳の犯罪少年Ⅰの事例)
A.家庭裁判所は,I君の年齢から,検察官送致にすることはできないので,少年院送致や保護観察などの保護処分か,その他の処分を選択することになる。
B.人を死亡させた事件ではあるが,I君の年齢では,「原則として,検察送致にしなければならない」とする者に該当しないので,事件の原因やI君の性格,環境などを総合的に考慮して処分が決められることになる。
C.年齢は16歳未満であるが,J君を死亡させているので,場合によっては刑事処分になり,最初から刑務所で懲役刑を受けることもある。
D.刑事処分になり,懲役刑を受けることになったとしても,まだ義務教育期間中であることを考慮し,一定の年齢に達するまで少年院で矯正教育を受けることもある。

A.→×…重大犯罪の場合、14歳でも検察官送致は可能
B.→○…原則として検察送致にしなければならない年齢は16歳以上
C.→○…検察官送致の場合
D.→○

14-96
A.触法少年とは,14歳未満で法に触れる行為をした少年である。
B.犯罪少年とは,16歳以上20歳未満の犯罪を犯した少年である。
C.犯罪少年とは,虞犯少年,触法少年,非行少年を総称して言う。
D.虞犯少年とは,犯罪をするおそれのある20歳未満の少年を言う。

A.→○
B.→×…14歳以上
C.→×…非行少年とは犯罪少年、虞犯少年、触法少年…
D.→○

15-92(家庭裁判所の決定について)
A.少年が非行をしたという事実が明らかでなかったので,無罪決定を言い渡した。
B.児童福祉法の規定による措置が必要と認められたので,事件を児童相談所長に送致する決定を言い渡した。
C.少年を施設に収容することなく家庭に置いたまま,保護観察所が指導監督などをすることで改善可能であると認められたため,保護観察決定を言い渡した。
D.事件が重大であることや,事件前後の情状から保護処分には適さないと認められたので,2年以上4年未満の懲役刑を言い渡した。

A.→×…家裁では判決を下さないです。
B.→○
C.→○
D.→×

16-82(少年法について)
A.この法律は,非行のある少年に対して性格の矯正及び刑事処分を行うことを目的としている。
B.少年審判は非公開が原則であるが,故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に当たる事件の場合は、公開されることもある。
C.少年鑑別所に収容する期間は,2週間を超えることができない。ただし、特に継続の必要があるときは,決定をもって,これを最大3回まで更新することができる。
D.審判は,懇切を旨として,和やかに行うとともに,非行のある少年に対し自己の非行について内省を促すものとしなければならない。
A.→×…刑事処分を目的にしていません。
B.→×…少年審判は非公開ですね。
C.→○…最大8週間
D.→○

11-91(事例問題、太郎18歳)
A.問題行動の主な原因は家庭にあり,福祉的措置を採ることが相当であるので,救護院の自立支援処遇を受けさせる。
B.保護観察処分を受けているので,警察は事件を保護観察所に送致し,保護観察所が必要と判断したとき,家庭裁判所に通告する。
C.少年鑑別所による資質の鑑別をしたところ,問題が更に進んでいることが判明したので,再度,少年院の矯正教育を受けさせる。
D.資質,環境ともに問題が大きく,保護処分の限界を超えており,事件の内容からみても,刑事処分が相当であるので,検察官に送致(逆送)し,刑事裁判を受けさせる。

A.→×…18歳以上なので、自立支援処遇は受けられません。
B.→×…警察は家裁に送致します。
C.→○
D.→○

11-92(花子17歳)
A.不処分
B.保護観察
C.初等少年院送致
D.中等少年院送致
A.→○
B.→○
C.→×…初等少年院はおおむね12歳以上16歳未満まで
D.→○

11-93(和夫13歳の処遇)
A.問題行動の主な原因が家庭にあることや,本人の年齢が低く,改善可能性が高いと判断されるので,祖母の同意を得て,救護院の自立支援処遇を受けさせる。
B.資質の改善よりも,家庭の問題を調整することが最優先されるので,家庭裁判所に通告し,試験観察を受けさせる。
C.児童相談所の判定の結果,家庭環境の問題に加えて,資質の問題も大きいことが判明したので,少年院に送致し矯正教育を受けさせる。
D.事件の罪質や情状からみて,保護処分の限界を超えていると判断されるので,検察に送致(逆送)し、刑事裁判を受けさせる。

A.→○
B.→×…試験観察は最終的な処遇ではないので
C.→○…改正前は×
D.→×…検察官送致は14歳以上です。

18-88(事例問題、警察に補導された16歳の少年P、母親Ⅰ)
a.警察による捜査が終了した後,検察官に事件が送致される。犯罪の嫌疑はあるが,家庭裁判所の審判に付す必要はないと検察官が判断すれば,事件を家庭裁判所に送致せず,不起訴とする可能性がある。
b.Pは未成年なので,家庭裁判所で審判を受けることになるだろうが,家庭裁判所の調査の結果によっては,審判が開始されないこともある。
c.家庭裁判所に事件が受理されると,家庭裁判所調停委員による調査が行われる。
d.恐喝は悪質な事件なので,検察官は家庭裁判所に事件を送致せず,地方裁判所で成人と同様の裁判を受ける手続きを進める可能性がある。
e.家庭裁判所はPを審判に付し,少年院送致か少年鑑別所送致の処分を下す可能性がある。

a.→×…警察の後は家裁、家裁で検察官送致に決定される場合はあります。
b.→○
c.→×…調査を行うのは調査官です。
d.→×…少年犯罪の処遇を決定するのは家裁です!
e.→×…少年鑑別所は最終処遇先ではありません。

18-89
A.少年鑑別所では,心理検査や面接を行って,Pの性格の特徴や,Pが高校での生活や家族や友だちのことをどのように感じているのかについて,調べるそうです。
B.少年鑑別所で自分の犯した罪を深く反省して,まじめに生活していれば,早く出してもらえるそうです。
C.少年鑑別所では,Pの所内での行動観察などの結果に,外部から得られた情報を加えて検討し,家庭裁判所に提出するのだそうです。
D.少年鑑別所は,Pの資質の鑑別を行い,罪を償わせるところだそうです。

A.→○
B.→×
C.→○
D.→×

18-90
A.家庭裁判所は犯した罪に相応する罰を決定するので,決められた罰は甘んじて受けなければいけません。
B.家庭裁判所の調査では,保護者としてPについて考えていることや悩んでいることをきちんと話してください。
C.少年鑑別所に面会に行き,Pとこれからどのように生活を立て直していくかについて,話し合ってみてください。
D.Iさんの家の近くに住んでいる保護司さんを紹介しますので,その保護司さんの保護観察を受けてみたらいかがでしょう。

A.→×
B.→○
C.→○
D.→×

ここまできたら、説明は不要でしょう…。ご質問は承ります。
昨年度は少年法が出題されなかったようですが、今年はどうでしょうね!

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コメント

ネルさん、コメントありがとうございます。
私が調べたことは、新規記事でアップしました。
昨年の改正後も、「公開」はないのではないでしょうか。被害者等の「傍聴を許すことができる」という記述しか見つけられません。

投稿: ひろみ | 2009.10.09 22:23

ひろみさんへ

16-82(少年法について)質問します。

B.少年審判は非公開が原則であるが,故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に当たる事件の場合は、公開されることもある。
B.→×…少年審判は非公開ですね。

昨年12月に少年審判は重大事件に限り公開することもある。という改正になったと思いますが・・・
そうすると、Bは○でよいのでしょうか?


投稿: ネル | 2009.10.09 20:40

ひろみさん、早速リクエストの少年法をアップしてくださいまして、
ありがとうございます!!!
すごく良く分かりました。
ここで理解できてよかったです
ありがとうございます★
がんばりますっっ(*^ω^*)ノ彡

投稿: ぽっと | 2008.10.14 18:12

なおさん、コメントありがとうございます。
書きながらくたびれてきたので、記述文の後半を読み飛ばしてしまいました。刑事処分は行わないので、×です。訂正しておきます。
ご指摘感謝します!

投稿: ひろみ | 2008.10.14 00:57

こんばんは。いつも拝見させていただいております。

少年法について、私も苦手だったので助かりました!
改正のポイント含め非常にわかりやすかったです☆

さて平成16年の82ですが、

A.この法律は,非行のある少年に対して性格の矯さt正及び刑事処分を行うことを目的としている。

は青本の回答だと×になっていました。少年法の目的は健全な少年の育成にあり、刑事処分を行うこと自体に目的があるのではないから×なのではないかな?と思いました。

投稿: なお | 2008.10.14 00:19

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