流言
いよいよあと1週間。最後までがんばりましょう! 人気ブログランキング
↑ ↑ ↑ ↑
受験生のみなさんへの応援の気持ちを込めて、1日1クリックをお願いします。ランキングへの投票がされます。2位に肉薄してきました。がんばりましょう!!
新聞の整理をしていたら、流言についてのコラムを見つけました。久しぶりに、社会心理の勉強をしましょう。
流言についての公式を提案したのは、あのAllpoty, G. W. です。新聞記事にもあったその公式は、しけしんの社会心理学編にも載っていました。
しけしんから、H12の家裁の問題(採用試験の)です。
Allport, G. W. は流言の強さ(R)をR=i×a の公式で表した。この i と a に当てはまる組み合わせは、 ①事柄の普遍性 ②事柄の珍奇性 ③事柄の重要性 ④事柄の刺激性 ⑤事柄の曖昧さ のうちどれか。1.①②
2.①④
3.②③
4.③⑤
5.④⑤
答えは4です。
続いて、しけしんから
「流言の類型とその発生と伝播の社会心理学のメカニズムについて」まとめておきます。
まずは、流言の定義から。
Allport, G. W. & Postman, L (1947)
「正確さを証明することのできる具体的なデータがないのに、ふつう、口から耳へと伝えられて、次々と人々の間に言いふらされて信じられていく、できごとに関する記述」
→流言のコミュニケーション過程に着目
Shibutani, T. (1966)
「あいまいな状況に巻き込まれた人々が、自分たちの知識を寄せ集めることによって、その状況について有意味な解釈を行おうとするコミュニケーションであり、こうしたコミュニケーションがくり返し生じたときこれを流言と呼ぶ」
→あいまいな状況の解釈に重点をおく
流言と類似した概念
デマ(demagogism=煽動政治)
政治的対立者を排斥したり、中傷したりする目的で、悪意ある情報をねつ造する現象。流言の情報限が「自然発生的」とされるのに対し、デマは「作為的」。
うわさ
流言との区別をしない立場もあるが、流言が社会的一般的な内容を持ち、不特定多数に広がっていくのに対し、うわさは個人的な内容を持ち、知人友人などの個人的な人間関係の枠内で伝達されるものであると区別する立場もある。
流言の分類(ナップ、1944)
①恐慌流言
ある人々をとりまく事態に対する不安や恐れの感情の投影としての流言。例:「真珠湾デマ」真珠湾攻撃の被害が、当局の発表よりもはるかに甚大でアメリカ国防力が壊滅状態だ、という流言。
②願望流言
空想的な願望の充足に関わるもの。例:1945年のヒットラー死亡説やドイツの無条件降伏、戦争終結についての流言。
③分裂流言
人々のその事態に対する憎しみや反感の投影。例:「大統領はユダヤ人」「黒人は武装蜂起して国会議事堂を攻撃しようとしている」
Allport
流言を支えているのは人々の「欲求や感情」
①人々が不安、不満、願望など強い感情にとらわれているとき、その緊張を緩和し感情を正当化したい。
②状況があいまいであれば、その意味を知り、その状況を説明したい。
③他人がまだ知らない情報を他人に伝えたい。
| 固定リンク
コメント
オールポートの公式の補足です。
i が重要性、a があいまいさです。importance と ambiguous でしょうか。
投稿: ひろみ | 2008.10.17 00:18