今年の論述試験
1次の論述試験で書いた内容について、2次試験で質問されることもあるようです。
うまく書けなかったと感じている方は、このとき、「当日はうまく考えがまとまらず、十分に書くことができませんでした。終わってみて、今は○○の観点が欠けていたことに気づきました」のようなフォローをしましょう。
それで、今年のテーマは、
「臨床心理士として家族と心理面接をする場合。家族関係を心理査定する際に留意すべきことを3件以上述べなさい」
3件、みなさんは何を取り上げましたか?
私が思いつくのは、
①家族の関係→親子関係、夫と妻の関係、きょうだい間の関係などのダイナミズム
②病理→診断される可能性のある病理を持った家族がいるかどうか、その病理が家族の中でどのように機能し、フォローされているか
③社会的な側面(思いつかないので苦肉の策)→家族の経済状況、親や子の職業・学歴など家族の社会的ステイタスに関わる側面とそれに付随する感情(エリート意識や劣等感など)
ああ、難しいです。ご意見をお待ちしています。
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コメント
“面接を前提”ではなく、後半部分は“家族面接においては家族関係をアセスメント(査定?のどちらか)することが大切であるが、家族関係をアセスメントする場合に留意すべき点を3点以上”だったかと。
なので私は面接に限ったものだけではないと思い(面接に限ってもいいのかもしれませんが)、また家族関係の査定とはいっても基本的なことは抑えて査定する必要があると思いましたので、対象を誰にするのか(家族の誰から協力が得られるのか、誰からの情報を元に査定するのか)、説明と同意、守秘義務、家族間の関係性を力動的な視点から捉えること(世代間伝達の情報やサブシステムの関係性も含めて)を書きました。
留意すべき事柄は人それぞれなので、自分の考えをしっかり伝えられたかどうかが大切なのだと思いました。
投稿: じゅん | 2008.11.20 01:11
コメントありがとうございます。
面接で尋ねられたと仮定すると、ご苦労されたのでしたら、「論述試験では、○○の点で苦労しました」と正直に言われたらどうでしょう。
「問題文の××の点をどう捉えたらいいのか迷いました」と述べた上で、ご自身の意見を説明すれば、出題者の意図とのずれがあっても、こちらの意図は伝わるのではないでしょうか。
正解(?)にこだわらず、ご自身の問題意識と展開した論旨を明確にできればいいのではないか、と私は思います。
投稿: ひろみ | 2008.11.19 22:02
にぁやさん
私も、同じところで悩みました。
家族療法に触れた方がよいのか・・・。
結局、どちらでも言えそうなことを書いたような?気がしますが、
問題文が長かったので、読み取り方にかなり苦労しました。
投稿: 木の子 | 2008.11.19 19:51
下の投稿で足りない部分がありました。
査定は、「家族との面接を前提とした」ものでした。
ので、
「近年、臨床心理士に求められる役割の1つとして家族との面接がある。そこで、家族との面接を前提として家族関係の査定をする際に、留意すべき点を3件以上挙げ、理由とともに述べよ」
というような内容だと思います。
投稿: にゃあ | 2008.11.19 18:14
問題文は確か・・・
「近年、臨床心理士に求められる役割の1つとして家族との面接がある。そこで、家族関係の査定をする際に留意すべき点を3件以上挙げ、理由とともに述べよ」
のようなものだったと思います。
細かい部分が違っているかもしれませんが。
ちなみに私は、「家族関係の査定をする際に留意すべき点」という
表現の理解に苦しみました。
「家族の関係性の査定」なのか、「家族絡みの査定」なのか。
「気をつけるべき、周辺の心構え」なのか、「やるべきこと」なのか。
家族療法という場面よりは
もともとCLがいて、その家族との面接という想定で書きました。
みなさんはどんなこと書いたのでしょうか・・・。
投稿: にゃあ | 2008.11.19 18:07
ひ「ろみさん、みなさん、
>[臨床心理士として家族と心理面接をする場合。家族関係を心理査定する際に留意すべきことを3件以上述べなさい」
たしか、実際の問題文は「最近、臨床心理士の役割として、家族の心理面接が求められている、云々、・・・そこで、・・・留意する点3つ以上、・・・その理由・・」というような感じで、もっと長かったと思います。その意味のとり方によっても大分、回答方法が変わってくると思います。
どなたか、覚えている方はいらっしゃるでしょうか・・・。
きちんとした問題文から、回答について論じた方がよいと思うのですが。
いかがでしょうか。
投稿: 木の子 | 2008.11.19 10:11
「家族関係の査定」とのテーマからさまざまなことを連想します。出題者の意図が何であるのか、読み取ることから考えます。
家族療法の視点で言えば、たっくさんの答え方も一つです。
一般的に、「家族」というとクライエントがあり、その家族が連想されます。クライエントのタイプにより、「査定」も変ってくるのではないでしょうか。
例えば、家庭内暴力のケース、児童虐待のケース、不登校・引きこもりのケース、非行のケース、精神病圏のケース、などがあります。それぞれ課題が異なるために、共通する「査定」と違いがある「査定」など分けて論じて、その中に具体的な事例を盛り込んでいけばまとまりが付きます。
投稿: わん | 2008.11.18 22:07
家族関係の心理査定
ボクは次の3つを留意点としてあげました
1、病理や問題をIPの固有のものとしてではなく家族の枠組みで査定する
2、問題の原因追及をするのではなく、IPの行動が何を訴えているかという視点で査定する。
3、家族の病理についての問題提起をそれぞれのメンバーの視点で語ってもらう
以上です。しかし、今考えると査定の仕方や視点などがばらばらで混入されていて、あやふやな論述だなと反省しています。
投稿: たっく | 2008.11.18 20:40