« 学習用CD | トップページ | 小児期崩壊性障害 »

2009.06.01

SSRIの副作用

応援よろしく! 人気ブログランキング-

今日のNHKクローズアップ現代で、抗うつ薬SSRIの副作用について特集していました。

リンクがうまくいかないことが予想されるので、HPの記事をコピペします。

6月1日(月)放送 抗うつ薬の死角 ~転換迫られるうつ病治療~

5月8日、厚生労働省は抗うつ薬「SSRI」4種類について、他人を攻撃する危険性があると注意喚起を呼びかけた。服用後に他人に暴力を振るうなど影響が疑われた268件のケースのうち、4例については因果関係を否定できないと判断したのだ。すでにアメリカでは服用者が銃乱射事件を起こしたことなどから、5年前に同様の措置が取られている。「SSRI」は従来の抗うつ薬に比べて副作用が少ないことから世界中で広く服用され、多くの患者を救ってきた。しかし、一部とはいえ、なぜ服用後に攻撃性を発現するのか。薬そのものが持つ問題に加えて、薬の効能に目を奪われ、ともすると「安易に」薬を増減させる医師の姿勢や、「誤診」により本来SSRIを投与しては危険な患者に処方することが背景にあると専門家は指摘する。転換を迫られるうつ病治療の現状を追う。

関連する新聞記事はこちらです。

番組では、薬自体の副作用もだけでなく、医師による①注意事項を守らない安易な処方と、②誤診によるあやまった処方の問題が取り上げれれていました。
犯罪や事件に至るケースには、①や②がからんでいるようです。

①は、急に服用をやめない。止める場合は徐々に減らす、が重要なようです。番組では、3ヶ月間急に服用を止めたあと、また処方され、さらに1ヶ月後に量を増やされた結果、コンビニ強盗を起こした患者さんが取り上げられていました。

②は大うつ病と双極型との誤診です。以前にもNHKで取り上げられていたので、このサイトで紹介しました。

今回は双極Ⅰ型との誤診が取り上げられていました。患者さんは気分変動が大きくなるので、気分安定薬の処方が必要です。ところがある患者さんは、うつ病と誤診され、SSRIを処方されました。そのため、気分変動がかえって大きくなり、傷害事件を起こしてしまいました。

番組では、患者さんの様子を医療関係者だけでなく、家族も含めて周りの人がよく気をつけて、気になる変化があれば、国に通報できるシステム作りの必要性を訴えていました。また、治療には投薬だけでなく、心理療法(認知行動療法)が再発防止に効果があることが紹介されていました。

|

« 学習用CD | トップページ | 小児期崩壊性障害 »

精神症状」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: SSRIの副作用:

« 学習用CD | トップページ | 小児期崩壊性障害 »