アクティング・アウトとアクティング・イン(H20-28)
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H20-28について、投影と投影同一化については、すでに取り上げました。
アクティング・インについては、そんなもんないやろ~と思っていたら、大事典に載っています!
行動化(アクティング・アウト)
精神分析など、言語化を基礎とする心理療法において、記憶や態度や葛藤が、ことばによらずに行動で表現されることを行動化(アクティング・アウト)とよぶ。この概念を最初に用いたのはフロイトであるが、以後その指し示す内容は、精神分析の内外で大きな変遷がみられる。現在、狭義には行動かは精神分析的治療の中で、治療状況に対する反応として起るものをいうが、広義には治療過程との関係なしに葛藤を外在化する行動一般を指す。
それでは、アクティング・インとは?
行動化 acting out に対して、アクティング・イン acting in という用語があるが、これはもともと寝椅子の上である種の体の動きや姿勢の再活性化することを記述するために、ゼリグス Zeligs, M. A. によって用いられたものである。この用語の導入によって、行動の起こる場所が治療室の内 in か外 out かを区別するようになり、行動化 acting out はもっぱら治療室外で起こる場合を指すようになってきている。しかしフロイト自身の定式化においては、行動化という概念にとって重要な点は、それが面接室の中で起こるか外で起こるかの区別ではなく、あることが想起されたり言語化されずに行動の中で再現される点にある。
記述を引用しましたが、理解しやすい文章です。
面接室内か外かで、アクティング・イン、アクティング・アウトを使い分けることはあるものの、どちらも行動化ですね。インとアウトの区別はあまり重要ではないようです。
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