ナラティブ・セラピー
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なかなか更新できなくてすみません。睡眠を改善しようと努力すると(ほとんど治療)、こちらまで手がまわりません。
ナラティブ・セラピーについて、よくわからないので、本を注文しました。手に入ったら詳しく解説することもあるでしょうが、とりあえず手元の資料で今まで抜けていたことの確認をしましょう。
そもそも家族療法家である、Michael White とDavid Epston が、『物語としての家族』を1990年に刊行したのが始まりなんですね。
社会構築主義とは、人間にとって、これが現実であると信じられているものは、その人が作り上げた物語に過ぎないとする理論です。そこから
1. 現実は社会的文脈の中で、その本人が構築したものであり、言語によって構成され、ナラティブ(物語)の形で維持される。本人は、そのナラティブを現実と信じている。
2. 究極的に全ての人が一致しうる真理のような現実は存在しない。どの現実観が正当とは言えないなら、複数の視点からの見方を比較検討する謙虚さが必要である。自分には真実のリアリティは知り得ないという信念は、セラピストを謙虚差に導く。
という方向性が見いだされます。そして、クライエント自身が古い物語を脱構築し、新しい物語を創造することによって、自己の問題や苦痛から解放されるというセラピーが生まれた訳です。
問題の外在化はナラティブ・セラピーの中核をなす技法で、White, M. とEpston, D. によって論じられました。
「外在化とは、人々にとって耐え難い問題を客観化または人格化するように人を励ます、治療における1つのアプローチである。この過程において問題は分離した単位となり、問題とみなされていた人や人間関係の外側に位置することとなる。問題は、人々や人間関係の比較的固定された特徴と同様に生来のものと考えられているが、その固有性から解き放たれ、限定された意味を失っていく」
(White, M. & Epston, D. 『物語としての家族』より)
参考にした本はエスプリ別冊の『心理面接プラクティス』です。
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