意味ネットワークの実験
よい習慣をまだまだ形成途上です。がんばります。
7-13Dの「意味ネットワーク」の実験ですが、『キーワードコレクション心理学』に出ていました(p.174~175)。私は漠然と読んでいましたが、試験問題と結びついていませんでした。
実験をしたのは、Collins, A. M. とQuillian, M. R.。 1969年の実験です。
7-13D
被験者に単純な質問文に答えさせて,その際の反応時間を測定するという手続きによって,長期記憶に蓄えられた知識が意味ネットワークを構成していることを知ることが可能である。
質問というのは、たとえば
a.カナリアは皮膚をもっていますか?
b.カナリアは空を飛びますか?
c.カナリアは黄色いですか?
「はい」という答えが出るまでの反応時間は、a>b>c
つまり
c.カナリア=黄色 であるのに対して
b.カナリア→鳥=飛べる
c.カナリア→鳥→動物=皮膚がある
というように、カテゴリー(概念)をさかのぼっていく必要があるため反応時間がそれだけ遅くなるわけです。
この概念のつながりが意味ネットワークです。
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投稿: A子 | 2011.02.21 19:03