« 応答文を書いてみよう | トップページ | 2次試験1日目 »

2011.11.07

富士山に偶然登った人はいない

面接もがんばりましょう! 人気ブログランキング
    ↑ ↑ ↑
1日1クリックよろしくお願いします。

関西地区の面接練習参加のみなさん、お疲れ様でした~。いろいろな不手際お許しください。でも、みなさんの力で午前、午後とも、大変有意義な時間になったと思います。それぞれに得たいろいろな「種」を本番に向けて、しっかり発芽、成長させてください。

さて、みなさんにコメントいただいている「ストーリー」が、応答文を書いただけでは対応できない、質問と質問の間に隠れている質問(突っ込みところ)を補う方法なのですが、それは去年も書いたので、今年は少し違う観点で書きます。(応答文の例もあります)
「富士山に偶然上った人はいない」

そんなつもりはなくて、気がついたら富士山に登っていたわ、という人はいないということです。
つまり、富士山に登った人は、そのための準備をし、努力をし、困難を乗り越えて、山頂に立った人たちです。
これから面接に臨まれるみなさんは、富士登山にたとえると、9合目まで来ていると思います。ここまで、漠然となんとなく、知らない間に来た人はいないはずです。臨床心理士資格という高みに立つために、時間とお金をかけ、努力をしてきました。それは、資格を取りたいという意志があり、資格を取って活動したい、希望があるからです。
ここまでに至る道は、それぞれでしょう。一直線に進んできた人、回り道をした人もいるでしょう。それぞれの後ろに歩んできた道があります。何度も曲がり角があり、また、分かれ道がありました。それでも、みなさんは、臨床心理士に続く道を選んで進んできました。

今日の練習の終わりに、2次試験に向けての課題を
1.決意
2.柔軟性
3.言語化
にまとめてくださった方がいました。1と3が、私が言いたいことです。
みなさんは、決意を持ってここまできました。来た道は一本につながっています。全く異なるA地点とB地点にいたときがあっても、AからBにつながる必然をあなたはもっていました。しかし、言語化できなければ伝わりません。
がんばって、自分のストーリーを語れるようにまとめてください。肯定的に、過去の自分から現在の自分(これだけできている、これを努力している)、そしてこれからの自分につながる、1本のストーリーをしっかり持てば、応答がゆらいだり、予期せぬ質問にあわてることはなくなります。
柔軟性は難しいですね。相手に合わせて、柔軟に答える技術です。膨大なストーリーを一から語る時間はありません。質問に対して、必要な部分を適切に小出しにする、また、ぴったりの回答がなくても、代わりになる応答を自分のストーリーから探し出して答えるなど、まさに柔軟に対応できる技術は、人間関係や仕事の上でも重要なので、意識してみてください。

|

« 応答文を書いてみよう | トップページ | 2次試験1日目 »

2次試験」カテゴリの記事

コメント

くびきんさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってごめんなさい。
私の考えです。ケースは、あなたがケースだと思うものがそれだと思います。どうでなければならない、よりも自分がケースだと思えるものを自信をもって話してください。
面接官が聞きたいことはなんでしょう。どれだけたくさん持っているかではないでしょう。
どんなケースであれ、あなたがどのように専門性を発揮して、どのようにSVを受けて何を学び、それをクライエントに還元してきたかでしょう。作ってでも話してください。
でも、まちがっても「もっていません」とはいわないでください。
くびきんさんの場合の応答例:
現在は病院で検査とインテーク面接を担当しています。継続したケースの経験は乏しいですが、多くの患者さんとであっています。(ケース数の説明)
印象に残っているのは、査定(または検査)で、○○のような特徴が見られた患者さんです。医師に連絡をして××な対応をお願いした以外に、私自身はその患者さんと接するとき、△△な対応を心がけています。
院の修了時期は、どうして気にされるのかわかりません。正直に話されても、教授の言うとおりでも、大差はないと、私は思います。

投稿: ひろみ | 2011.11.19 01:57

ひろみ先生

 いつも,HPを拝読させていただいております。
CP試験受験生の者です。2次試験のことでお伺いしたいことがありコメント致します。お答えいただけましたら幸いです。

お尋ねしたいのは,2次試験で聞かれるであろう
担当ケースの有無と大学院の修了時期のことです。

 1.ケースの有無

 面接官の先生から「ケースは持っていますか?」と聞かれた際にどのように答えればいいのか考えています。私は,現在病院の研修生をしています。患者さんに関わる業務は,病院の精神科医の初診の前の予診をとること,さらに心理検査(ロールとWAIS)です。病院ではケースを担当していません。また,大学院でも3ケースを担当したものの,ほぼ大学院教員の陪席で主な面接は教員がやっていました。ですので,横で見ていただけかもしれません。その3ケースともいわゆる査定面接(面接回数は1から5回程度)で終わってしまいました。こういう状況です。面接では上記の内容を正直に(できるだけ肯定的に)話し,今後CPの資格を取得した際は
ケースを持てるような仕事に積極的に関わりたいとお話したいと思います。より的確な答え方などありますでしょうか?私自身は,予診や心理検査前後の情報収集のための患者さんとの面談はカウンセリングマインドを肝に銘じて接しています。

 2.修了時期について

 私は,大学院を4月ではなく今年の9月に修了しました。修了が伸びたのは…実はアカハラめいたことに巻き込まれ,修士論文が出せなかったためです。アカハラの件は試験に直接関係ないものの,伸びたことを突っ込まれたらどうしようか悩んでいます。ちなみに,大学院の教員からは「半年延ばして修士論文に取り組んだほうがいいものが書けると指導された,と言えばいいと」言われました。
なにか良い知恵をお貸しいただければ幸いです。

 くびきん

投稿: くびきん | 2011.11.17 17:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富士山に偶然登った人はいない:

« 応答文を書いてみよう | トップページ | 2次試験1日目 »