てんかん患者と免許
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すみません、睡眠不足で昨日もお休みしました。
てんかんの話題がまだいくつか残っています。今日は痛ましい事故もあり、注目されているてんかん患者の運転免許取得について取り上げます。2011年8月18日の朝日新聞の記事から。
栃木の事故は昨年4月、京都は今年の4月でした。実は今日京都に行き、河原町の事故現場を通りましたが、ほかの交差点と変わらない人の流れでした。改めて、事故で亡くなった方々のご冥福と、傷ついた方々の回復をお祈りしました。
てんかんなどの一部の病気に「運転免許を与えない」とされてきた道路交通法は、2002年改正され、病名による一律的な判断が改められました。
てんかんの場合、一定期間以上発作がなければ免許が取れます。その流れは、
1.免許センターで申請書にチェック(全員)
□意識を失ったことがある
□病気でけいれんやまひを起こしたことがある
□睡眠は十分なのに、日中、眠り込むことが週3回以上ある
□医師から免許取得や運転を控えるようにいわれた
該当なし→運転免許
いずれかに該当
↓
2.担当者の面接で判断
診断の必要なし→運転免許
診断の必要あり
↓
3.主治医の診断書をもらう
(医師の判断で免許が認められる基準 てんかんの場合)
□5年以内に発作がなく、起こる恐れがない
□2年以内に発作がなく、X年程度なら起こる恐れがない(X年は医師が数字記入)
□発作が意識障害や運動障害を伴わず、悪化の恐れがない
□発作が睡眠中にだけ起こり、悪化の恐れがない
いずれかに該当→運転免許
該当なし→取り消し処分など
この制度の問題点は
1.患者でも記入しない人がいる(病気や免許の有無が原因で不採用や解雇を経験、生活に車が不可欠などの理由)
2.主治医が診断書の作成を拒む(事故を起こしたとき、責任を問われる?)
の2点です。
チェックをすり抜ける人がいると、事故の危険だけでなく、正しく診断されて免許取得している人も偏見を持たれるという弊害が生まれます。また、免許を取れるし取りたい人が、医師に診断を拒まれ取れないということも起こります。
記事は専門家のコメントで締めくくられています。
発作を2年以上抑えられると再発率は急激に下がる。多くの患者が安全に運転するために必ず薬をのみ、体調管理に気を配っていることを理解して欲しい」
しんどさを代わることはできませんが、正しい知識を持ち、理解することをしようと思いました。
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