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2012.12.30

今年もありがとうございました

みなさま、
たくさんの報告ありがとうございます。
個人的には、もちこさんからの報告を一番うれしく感じました。でも、どのみなさんからの報告にも元気をもらえました。桃子さんも、今年最後にうれしい報告をありがとうございます。来年は、みなさまのご苦労が大きく実る年になりますね。
残念だったみなさん、それぞれの再出発を、ご自分の選択で始めてください。
以下、ちょっと長い私の一年の振り返りです。

昨晩思いました。
私は今年一年、たとえば、天井がどんどん下がってきて、押しつぶされそうになるのを、がんばって押し返して、なんとか自分のスペースを確保しながら生き延びてきたようなものだ、と感じました。
すでに、押しつぶされてしまった私の一部があるのかもしれない。それを確かめるすべもなく、わずかなスペースを確保するのに必死で、その狭い隙間で窒息しないようにするのがやっとでした。
だから、多くの人にご迷惑をおかけしました。ここでお詫びします。申し訳ないことがいっぱいありました。すみませんでした。

年末年始で、少しリセットする方策を今考えていますが、今は体が少し休まって、ストレスも減じた感じがしています。

気分が軽快した今朝になって、少しいいことも感じました。今年自分がしたことでよかったと言えることは何もないですが、夫との関係が非常によいことは、何にも変え難く、私が生きていてよかったと思えることです。信頼と愛情という、絵に描いたような関係を大切にできました。
ただ、そこに至る道のりは平坦ではありませんでした。結婚以来、何度も食い違いました。なじられたこともありますが、辛い思いもしました。これ以上一緒にいられないと思ったこともありました。それが今年は、夫からの無言の愛情に満たされて過ごせたじゃないの、と今気づいています。
一昨日は、今年最後のデートで、映画を観ました。韓国映画の「拝啓、愛しています」。描かれているのは、後期高齢者の恋愛ですが、とっても素敵でした。「冬のソナタ」を彷彿とさせるシーンもあり、何歳になっても人生は輝くんだ、と思えました。

もう一つよかったと思えることがあります。それは、バレエを続けられたことです。まる7年になります。来年で8年目!
私はいつもうつむきがちで、姿勢も悪くて、体も固くて、がちがちに固まった身体イメージを持っていました。そんな自己イメージを少しずつ変えようとしています。まだまだ道半ばですが、今年始めてお衣装をつけて発表会を経験しました。来年の3月にも、今年より大きな発表会に出る予定です。
毎日毎日、今までの貯金を取り崩すように仕事して、自分が磨り減っていくばかりのように感じている私にとって、バレエは、唯一自分に伸びしろがあると感じられる経験です。もちろん、メンタル面だけでなく、身体面でもプラスのことばかりです。筋力がつき、体が引き締まってかつ柔軟になります。
と言うものの、実は私は体はまだ固く、覚えるが遅く、体幹を保つのもまだまだできていないので、お恥ずかしいばかりです。それでも、来年も楽しくバレエを続けていきます。

長々と失礼しました。よいお年をお迎えください。

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コメント

>心理職は趣味にうちこんじゃいけないんですか?
>「絶望するから、趣味の話をしないで」と果たしていうでしょうか?

ここに書き込んだ人は、誰一人上記のようなことを上記のような単語を使って言ってませんよ。ちょっと拡大解釈し過ぎです。
それに職業に貴賎なしとはいいますが、どのような仕事であれプライベートでリフレッシュは必要です。
人によって色々考え方はあるはずだし、不特定多数に向けて情報を発信している以上、賛否両論ありますよ。

投稿: みく | 2013.02.11 23:11

心理職は趣味にうちこんじゃいけないんですか?
確かに、給料は少ないかもしれない。私も平均年収よりかなり低いです。それは、最初からある程度わかってたこと。でも自分で選んだ道です。嫌なら他にも仕事はたくさんあるのではないでしょうか?
心理職に限らず格差はあるものです。他の業界の方々は、趣味にうちこんでいる先輩を見て「絶望するから、趣味の話をしないで」と果たしていうでしょうか?

若手心理士が「これだけもうかってる」と自慢してるわけじゃなく、長年仕事に向き合ってきた方々が趣味に打ち込めるようになったんですよ。

いつか自分達も!と鼓舞して目指すことはあっても、目の敵にするのは如何なものかと。

ベテランの先生方が趣味にも打ち込めない状況の方が、私は絶望してしまいます。

なので、ひろみ先生のように仕事と趣味に向き合ってる方を見ると、自分も頑張るぞ!と思えます。

ただでさえ、プライベートでリフレッシュが必要な仕事じゃないですか。羨むより目指しましょうよ。

投稿: あまとう | 2013.01.31 22:50

私は別に難癖つけるつもりはないけど、やっぱりお給料低いしお金のかかる趣味はできないし、そういった話をされると、趣味ができる臨床心理士っていいなぁと思った後に、なんで趣味も満足にできないのかなって惨めな気持ちになるかなぁ。

投稿: 246 | 2013.01.30 18:59

コメントありがとうございます。
楽になれる気がして、みっともないことを書いてしまいました。恥ずかしいです。配慮に欠けたていたことお詫びします。

投稿: ひろみ | 2013.01.29 00:06

ひろみ先生、皆様、こんにちは。

さて、心理臨床学会から、「心理臨床の広場」という雑誌が年に2回ほど送られてきますよね。

今回、ひろみ先生のバレエのお話を拝読しながら、私は数年前にその雑誌の中で、ある大学の先生が書かれておられた「こころのリフレッシュ」を思い出していました。「フラメンコは“自分”…」特にそのフレーズが大好きで、今でも時折読み返します。

私も新人臨床心理士ですが、毎月お給料からお月謝を何とか捻出しながら、ずっとお稽古に通っています。

それに、大学院の時に感じたのですが、先生方の臨床家としてだけではない面に直接触れられることはとても貴重な体験でした。

同じ文章を読んでも、感じ方も考えることも、人それぞれ違うんだなと改めて実感しました。

投稿: まこ | 2013.01.28 12:38

中堅の臨床心理士さんのおっしゃるように心理職の経済状態がガタガタなのはよくわかります。
しかしどんな仕事でも、それ以外のところで夢中になれる場所があることは素敵なことだと思います。
ひろみ先生が心理とは違うところで一生懸命になれる場所があるから仕事にも頑張れるのだと思います。
なかなか余裕がなく、趣味を持つなど考えられないのかもしれませんが、少し気持ちに余裕をもった頑張りが、心理職の地位の向上や経済状態の向上にも繋がる日がくることを願っています。

投稿: cp463 | 2013.01.27 23:46

毎年実習生が受験するので、長らくこのサイトの話を聞いていましたが、ひとつ言わせていただきます。

近年の心理職の経済状況はガタガタです。学会に行くにも一苦労です。私もそうですが、女性は結婚すればある程度なんとかなりますが、男性はそうではありません。

なのに毎度の軽はずみな発言や記事だけでなく簡単に「バレエがどうのこうの」がというのは、あまりにも配慮がありません。

ここで毎年何人かが臨床心理士は言葉遣いにも配慮しなければならないというような書き込みをしていますが、心理職でなくてもツイッターなどならいざしらず、ブログを構えて比較的大勢に向けた発言をするには配慮が必要です。

若手の大勢は貧乏です。趣味もできないくらいの人が大勢います。
簡単にバレエといいますが、それが若手の心理士にとってはどれだけ羨ましいことなのかを考えるべきだと思います。

投稿: 中堅の臨床心理士 | 2013.01.22 16:51

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