人物辞典

9.12更新しました。
過去問に出ている人物について、ここでまとめて整理しましょう。
いつ出題されたかは(年度-問題番号)で示しています。

Ainsworth, M. D. S.
 乳児期の愛着の測定法として、ストレンジ・シチュエーションを編み出し、乳児が見知らぬ女性と出会い、ストレスフルな状況でどのように行動するかを観察した。(8-19b)
 Ainsworthによれば、母親が子どもの状態や欲求に対して敏感であり、応答的であり、子どもに対して協力的、受容的であり、干渉的でないなどの特徴があると、乳児は12ヶ月の時点で安定的な愛情を示すという。(8-19d)

Adler,A.
 Freud,S.の『夢判断』を読み、精神医学に関心をもち、Freudの研究会のメンバーになったが、後に別れて個人心理学を提唱した。かれの最初の業績『器官の劣等性に関する研究』において強調した劣等感の概念は、いまや日常語になっている。また、かれが用いたライフ・スタイルという言葉も今日では一般的に使われている。彼の理論は精神分析分派とみなされることが多いけれども、その先見性が人格の全体性の重視、社会的視点などからRank,O.との共通点が指摘されている。(7-65)

Balint,M.
 基底欠損(8-56a)

Bandura,A.
 古典的条件づけやオペラント条件づけの学習から、人間の行動の社会化と発達を説明するには、あまりにも狭すぎるとして、モデルの観察、模倣といった認知的プロセスの役割を重視している。(3-3b)

Bateson,G.
 家族療法、ダブル・バインド(6-62C)

Beck,A.T.
 認知療法はBeck,A.T.によって本格的に洗練され高められたものである。ここでは認知の歪みの是正に主眼がおかれ、是正の対象は否定的自動思考と呼ぶ習慣的思考であると考えている。(13-90d)

Berger,H.
 ドイツの精神医学者、1924年人間の脳波を初めて観察記載した。(4-20a)

Bowlby, J.
 施設児研究を通じて、乳幼児はただ単に衣食住を与えられればよいのではなく、継続的に同一人物に優しく扱われることが大切であることを見いだした。(8-19c、間違った記述の部分を訂正しています)
 Bowlbyによれば、乳児は一般にには、生後1,2ヶ月までは泣くことで養育者の注意を自分に向けさせるが母親とその他の人を見分けてはおらず、6,7ヶ月になると泣く、微笑む、声を出すなどの方法で母親をしっかりと呼ぶようになる。

Bronfenbrenner, U.(ブロンフィンブレンナー) 
いくつかの子どもを囲む社会システムと子どもとの複数の関係が相互に影響し合う中で発達していくことを強調した。(15-3D)

Cannon,W.B.(13-14D)

Chomusky, N.
 世界のすべての自然言語はある種の特性を備えており、ヒトの脳はすべての言語が作り出すこの特性に対して敏感であるように作られており、言語の習得は基本的には環境とは独立に行われる、と考えた。(4-12a)

Ellis,A.
 論理療法は、Rational Emotive Therapyのことで、Ellis,A.によって提唱された心理療法である。

Erikson,E.H.
 人生の各段階には人生課題(life task)があり、これらが肯定的に解決された場合と否定的に解決された場合のパーソナリティーの構成要素を対にして示した。(4-10c)

 発達の時期の各々に固有の心理的危機を乗り越えていくことの重要性を強調した。(15-3C)

Eysenck,H.J.
 因子分析を用いて人間のパーソナリティーを外向性・内向性、神経症傾向といった因子で説明可能であるとした。(13-13A)

Fiedler, F. E.
 条件即応モデル(15-7)

Ferenczi,S.
 性的倒錯(7-65d)

Frankl,V.
 人間の動機付けの基本となるものは意味への意志であるとし、人生に独自性の感覚を与える意味と目的を見出せないとき、人は実存的空虚を経験する。この状態は主として退屈、倦怠としてあらわれ、それが持続すると実存的欲求不満となる。これは意味・目的が見出せないことに対する反応であるが、これが昴じると精神因性神経症となる。(13-8)

Fromm.E.(7-65d)

Freud,S.
 Freud,S.のエディプスの考え方には対象関係論の着想が認められる。(8-56b)
Frieud,S.は、ヒステリーの症状が抑圧であるのに対して、強迫神経症において働いている重要な防衛機制は置き換えであると述べている。(11-83)
 人格はイド、自我(エゴ)、超自我(スーパーエゴ)という3つの領域からなると考えた。(13-13B)
→問題文では「イド」が「無意識」と記述されており誤記述。

Gesell,A.
 Freud,S. Gesell,A. Piaget,J.は、今世紀の人間発達の理論に大きな貢献をしている。(3-3a)

Grof,S.
 トランスパーソナル心理学を始めた。ホロトロピック・ブリージングをその技法としている集団療法の一種である。(6-62A)
→ホロトロピック・ブリージング:呼吸法を中心とした集団療法

Guilford,J.P.
 思考を収斂的思考と発散的思考とに分けた。(8-29b) 
収斂(集中)的思考…与えられた課題のただ1つの正解に到達しようとする際に働く思考
 →ビネー、ウェクスラーの課題によって測られる→知能指数
発散(拡散)的思考…様々な可能性について考えたり、新しいアイディアを思いつく能力
 →創造性検査によって測られる
※知能指数と創造性検査の得点は一般に正の相関を示すが、IQが120を越えると相関は消失する。

Holmes,T.H.
 生活て適応に変化を起こさせる出来事の強度を計量することを試み、ライフイベント理論を提唱した。(13-14A)

Horney,K.(7-65b)

Jung,C.G.
 人生を各段階に分けてはいないが、最大の危機的時期を中年期とした。(4-10a)
 内向性、元型(7-65a)
 心的エネルギーがどちらを向いているかによって外向性、内向性というパーソナリティー類型を考えた。(13-13C)
 元型は人生の典型的な状況の数だけ存在する。(13-67A)
 人格の統合された姿として両性具有の状態がある。(13-67D)

Klien,M.
 彼女の訴える強い強迫症状においては、Klein,M.のいう投影同一化が働いており、彼女の強迫神経症は重症例であると考えられる。(11-83)

Lazaraus,R.S.
 日常生活の中の混乱を引き起こす些細な出来事(daily hassles)が、長期間繰り返されることによって経験されるストレスの重要性を指摘した。(13-14B)
 ストレスは反応でも刺激でもあり、ストレスフルと認知されたことがらと、それに能動的に対応しようとする努力であると考え、刺激から認知された認知プロセスを経てストレス反応に至る相互作用モデルを提唱した。(13-14D)
→問題文ではCannon,W.B.の説とあるが、Lazarausとフォルクマンの説

Levinson,D.J.
 人間には人生の過程におきて内的変化と外的変化により、生活構造を変えなければならなくなる時期があることを実証的に研究した。(4-10e)

Lewin, K
 (心理学の理論構成の際の)対位的定義はゲシュタルト学派のLewin, K.の理論構成などでりようされている(12-1B)

Luria, A. R.(4-12e)

Maslow,A.H.
 人間の最も基本的な欲求は生理的欲求であり、最も高次の欲求は自己実現欲求とされている。(4-16d)

Moreno,J.L.
 即興劇を用いて、患者の葛藤を行動化させる方法を始めた。彼特有の理論を発展させ、心理劇という一学派を作った。(6-62D)

森田正馬
 森田療法は森田正馬が創始した東洋的な心理療法であり、ヒポコンドリー性基調を素質にもつ森田神経質の考え方を特徴としている。(14-84B)

成瀬悟策
 メンタル・リハーサルは、スポーツや芸事などの修得と技能の向上のために、実際の練習とは別に、頭の中で想像を繰り返すイメージ・リハーサル法を、成瀬悟策らが整備。・体系化した。(13-90e)

Piaget,J.
 Freud,S. Gesell,A. Piaget,J.は、今世紀の人間発達の理論に大きな貢献をしている。(3-3a)
 自分の子どもの観察を通して、知能の起源の探求や遅延模倣、遊びなどの研究を行った。(11-2a)
 実念的、アミニズム、人工論などを幼児期の自己中心的思考の例としてあげた。(11-2b)
 同化、調節、均衡化といった生物学的概念を駆使して知能の発達を説明した。(11-2d)
 巧妙な保存実験を考案し、具体的操作がどのように表れてくるかを跡づけた。(11-2e)

Rahe,R.H.
生活て適応に変化を起こさせる出来事の強度を計量することを試み、ライフイベント理論を提唱した。(13-14A)

Rank,O.
 Freud,S.の弟子たちの中には、精神分析の理論や技法について彼と別な意見を主張するようになっていった人々がいる。例えば1910年代のAdler,A.,Jung,C.G.や1920年代のFerenczi,S.,Reich,A.そしてRank,O.などである。
 特にRank,O.は神経症の基本葛藤をエディプス・コンプレックスに置くFreud,S.とは異なり、母子分離こそ中核であると主張し、中段法などの方法を考えた。そして今日の利機動的短期心理療法の基盤を作った。(6-55)
 外傷体験(7-65b)

Reich,W.
 性格の鎧(7-65c)

Rogers,C.R.
 カウンセリングの実践的研究を行った人物として知られている。(4-16b)
 Rogers,C.R.の理論は自己理論と呼ばれることがある。(4-16d)
 カウンセラーの態度として、受容・共感的理解・純粋性が大切だとした。(4-46b)
 後年個人療法よりエンカウンター・グループに関心の中心を移した。(4-46c)
 人間には自然な成長の能力があると考えた。(4-46d)
 「いま・ここ」の人間理解を大切にし、解釈的見方や診断的理解を重視しなかった。(4-46e)

Schultz,J.H.
 自律訓練法は、Schultz,J.H.が開発した精神生理学的メカニズムに注目した技法であり、標準練習、特殊練習、黙想練習の公式からなる。(14-84A)

Selye,H.
 警告反応期、抵抗期、疲憊(ひはい)期という3つの段階からなる汎適応症候群の概念をまとめ、生理学的ストレス理論をうち立てた。(13-14C)

Searles,H.F.
 Searles,H.F.の逆転移論は精神分裂病の心理療法に寄与している。(8-56d)

吉本伊信
 内観法は吉本伊信が開発した自己探求法である。内観法の形態には集中内観と日常内観がある。母親、父親などの重要人物に対して、世話してもらったこと、迷惑をかけたことなどをテーマにして内観する。(13-90b)

Werner, H.
 幼児には、外界の対象を人と共通した表情・運動をもつものとして知覚する特徴があるとし、それを相貌的知覚と呼んだ。

Winnicott,D.W.
 Winnicott,D,W.の移行対象は、ぬいぐるみや毛布の切れはしにとどまらない。(8-56e)

Wolpe,J.
系統的脱感作(14-84C)

Wundt,W.
 世界で最初の心理学実験室を作り、現代心理学の基礎を開いた。意識を心理学の研究対象とし、自分で自分の心を観察した。この方法を内観法というい。この方法はのちに行動主義の心理学からとくにきびしく批判されるようになる。(3-1)

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